水川あさみ“道上”、既に清家の母と対面していたことに気付き戦慄が走った「母と子の絆は何よりも強いもの」<笑うマトリョーシカ>

2024/07/22 18:20 配信

ドラマ レビュー

清家の母とは知らずに浩子(高岡早紀)と話をしていた道上(水川あさみ)(C)TBS

水川あさみが主演を務める金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第4話「予言された悪夢と見えない敵の謎を追え!」が7月19日に放送された。美和子(田辺桃子)が“真中亜里沙”という名前で書いたシナリオ「最後に笑うマトリョーシカ」はまるで予言の書。その中に新たなキーパーソンが描かれていた。(以下、ネタバレを含みます)

人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス


同ドラマは、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説が原作。抜群の人気を誇る若き政治家と有能な秘書の“得体の知れない不気味さ”に気付いた新聞記者が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス。

印象的な笑顔とリベラルな言動で人気を集め、未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家・清家一郎(櫻井翔)と、そんな彼を支える有能な秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二)。その2人の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上(水川)は、彼らの隠された過去を探っていく。

道上の社会部時代の先輩記者・山中尊志を丸山智己、道上の後輩記者・青山直樹を曽田陵介、道上の元夫・旗手健太郎を和田正人が演じる他、謎の女役で高岡早紀が出演。

さらに、清家と鈴木の福音学園時代の同級生・佐々木光一を渡辺大、大手新聞社社会部の敏腕記者だった経歴を持つ道上の父・兼高を渡辺いっけい、清家の実父で、官房長官を務めた経験もある有力代議士・和田島芳孝を加藤雅也、明るく前向きで肝がすわっている道上の母・香織を筒井真理子が演じている。

シナリオ「最後に笑うマトリョーシカ」に唐突に現れる“母親”


道上(水川あさみ)は、美和子(田辺桃子)が書いたシナリオ「最後に笑うマトリョーシカ」を手に入れた。そこに書かれていた内容は、代議士になった清家(櫻井翔)とその秘書になった鈴木(玉山鉄二)をモデルにしたと思われる若い男性2人の物語だった。

秘書が代議士をコントロールしようとし、それがうまくいっていたが、代議士の妻が夫を巧みに操り、秘書を出し抜き、次第に妻が主導権を握るようになっていく、という展開。このシナリオの中にも、ヒトラーをコントロールしていたと言われるエリック・ヤン・ハヌッセンについての記述があった。そして、ハヌッセン気取りの秘書がハヌッセンと同じ43歳で投身自殺すると書かれていた。現実の世界では、43歳の鈴木が交通事故に遭い、一命は取り留めたが、まさにそのシナリオ通りの展開になっている。まるで予言の書のように。

このシナリオを入手したことで新たな謎が生まれた。一つは、シナリオの作者の名前が“三好美和子”ではなく“真中亜里沙”だったこと。そして、物語のラストに、唐突に代議士の母親が登場しているということ。

「笑うマトリョーシカ」第4話より(C)TBS