――阿部亮平さん演じる手嶋は真に想いを寄せている役ということで、阿部さんとのシーンも多いと思いますが、阿部さんの印象はいかがですか。
阿部くんは、台本読みで1人ずつコメントする時に、「真さんに想いを寄せている役なので、真さんのことを支えられるように頑張ります」って言ってくれたんです。実際、撮影現場では支えてくれています。
番宣で一緒にクイズ番組に出た時に、お菓子を食べることがあって、私はアレルギーがあるのですが、それを考えずに食べてしまって。袋の裏面を見たらアレルギーのある成分が入っていて「やばい」と言ったら、収録中にもかかわらず阿部くんがバーッと走っていなくなって。ティッシュをいっぱい持ってきて「出してください」と言ってくれたので、(アレルギー反応は)大丈夫だったんです。
それともう一つ、こういうドラマなので見てくださいと番宣コメントを言う時に、カンペが遠くにあったので、あまり文字が見えなかったんですよね。「どうしよう、見えない」って言っていたら、阿部くんが自分の携帯を出して、番宣コメントのところをズームしてくれて、「これ見てください」って。シゴデキ!と思いました。役柄通り、支えてくれています(笑)。
――大島さんが感じる「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」の魅力を教えてください。
身元不明人相談室の仕事の内容は、すごくつらいと思いました。毎回ご遺族にお話をするシーンがあり、「あなたの婚約者が実は亡くなっていて、この方で間違いないですか」などと目の前で聞いてご遺族の感情を受け取るのがすごくつらいです。でも、今まで生きていた証として、ご遺体をちゃんと大切な人の元へ帰すっていうのを思っているからこそ続けられる仕事なのかなと思いますし、ご遺体の魂を浄化させてあげることがこのドラマのテーマなんだろうなというふうに感じています。エゴかもしれないですが、 それで救われる人がいて、あたたかいドラマだなと思っていただけたらうれしいです。
そういうホロリとするところもありつつ、相談室は学校の職員室みたいな感じのノリなところなので、相談室のシーンは、和やかで癒されるドラマになってるんじゃないかなと思います。
◆取材・文=水沢あすみ
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