<光る君へ>高畑充希“定子”は「推し」 共感集めた令和ならではのファーストサマーウイカ“清少納言”像

2024/07/27 20:00 配信

ドラマ レビュー

いつも高畑充希“定子”のそばに仕えるファーストサマーウイカ“清少納言”「光る君へ」第28回より (C)NHK

定子と清少納言の関係性に共感の声


定子の実家である中関白家の没落が始まると、“推し”である定子を守りたい一心の清少納言の献身ぶりが光った。

第21回では、二条第で火の手に包まれようとしている定子を清少納言が「生きなければなりませぬ」と命懸けで説得するシーンに感動の声が続出。清少納言が「枕草子」を執筆し始めるシーンでは、ウイカと高畑が有名な冒頭を読み上げるナレーションに視聴者から「鳥肌が立った」の声が上がり、「たったひとりの哀しき中宮のために『枕草子』は書き始められた」という語りや、ウイカ自身が直筆で“春はあけぼの”をしたためたという撮影秘話も大きな話題を集めた。

第28回放送後に番組公式サイトで公開されたインタビューで定子の最期について「中宮としての使命をまっとうして、生きた証をしっかり残したところがとてもカッコいいですし、“さすが私の推し”だなと思います」とコメントするなど、ウイカ自身も定子を“推し”と呼んでいる。

この“定子=推し”のイメージが、定子と清少納言の関係性、「枕草子」誕生の経緯を令和の視聴者にわかりやすく伝える一助となったことは間違いない。定子に自分自身の“推し”を重ね、清少納言に共感しながらドラマを楽しんだ視聴者も少なくないだろう。

第28回放送後には、視聴者から「ファーストサマーウイカさん、清少納言を演じてくれてありがとう」「ただのファンだった清少納言がだんだん定子様とお互い大事な存在になっていったのが尊かった」「ファーストサマーウイカさん、本当にハマり役」の声も。

前述のインタビューでは「清少納言としてはこの先あまり表舞台には出てこなくなります」と寂しいことも語っているウイカ。だが、ここから宮中の話題を独占し、1000年のちまで読み継がれることになる「枕草子」の作者だけに、今後もドラマへの登場を楽しみにしたい。