「いろいろな歴史本を読んでいると、人生なんていつ終わるかわからないなって。だから人に迷惑をかけない範囲でやりたいことは実現したいし、言いたいことは発言したい」(「LEE」2023年11月22日)という彼女は、2022年8月、突如3人の子供たちとともにパリに居を構え、2拠点生活を始めた。
それまで主体性がないと自己評価していた彼女にとって大きな決断だっただろう。もともと、18～19歳の頃から、パリはモデルの仕事やそのオーディションで何度も往復し、地理も知っていたし、知人もいた。だが、フランス語は相手が言っている内容がなんとなくわかる程度でちゃんと喋れるわけではない。それでも「ノリ」で決めたという。好奇心旺盛でオープンな性格はフランスでより極まった。
パリの自宅には、綾瀬はるか、黒島結菜、戸田恵子ら、俳優たちがフランスに来ると招き入れた。それどころか、キックボクサー・武尊がフランスで試合をした際、応援に来た彼の両親のホテルが取れていないことを人づてに聞いた杏は見ず知らずにもかかわらず自宅に泊まってもらったという。