そんな中、涼に関する場面で引っかかるところがあった。花音と涼の“約束”を知っていた灰川。灰川邸事件が発覚したとき、灰川に会いに行った涼は、「この秘密を守るためにも、俺にはやることがある。花音のことを君に任せたい」と託された。灰川の「この秘密」は灰川邸事件=実の息子の犯行とも受け取れるが、その言葉を放ったとき、灰川と涼の視線が地面を向いていた。
2人が話していた場所は、灰川邸がある森の中。記憶を巻き戻せば、健流の白骨死体があった場所も同じ森の中で、そこで花音の目撃証言もあった。五味の取り調べで、「マヤと優磨を襲ったのは花音の邪魔になるから消そうとしたのではないか」と問われた涼は、「お前たちは何にもわかってない」と言った。
新たな事件は健流のことが発端なのだろうか。というところで、浮上したのが健流の母・陽子(長谷川京子)の存在。ラストで、灰川邸の前で待っていた花音の元に現れた。
SNSには「灰川邸で残された子を消していってるのは陽子さんってこと?」「陽子さん怪しいよな」「健流の仇討ち?」といった感想が寄せられた。その中には「ハセキョーがただの母親なわけがない」と演者から考察する声も。
長谷川といえば、2018年のドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」(フジテレビ系)で女児誘拐・殺害事件の真犯人役で、看護師姿から真っ赤な口紅&真っ赤なハイヒールの私服で不敵な笑みを浮かべて、視聴者をゾクッとさせる演技を見せた。陽子の元に毎年送られている黄色いカーネーションには「軽蔑」という花言葉があることも何かを意味しているように思える。
考察が盛り上がるなか、次回9月8日(日)の放送が最終回となる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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