湾岸署刑事課強行犯係係長に昇進した青島俊作(織田)は、強行犯係のメンバーである和久伸次郎(伊藤淳史)、篠原夏美(内田有紀)、緒方薫(甲本雅裕)、栗山孝治 (川野直輝)、王明才(滝藤賢一)らと「交通 安全教室」を開催するなど、普段と変わらない日々を過ごしていた。
そんな折、湾岸署署長となった真下正義(ユースケ・サンタマリア)から王刑事の結婚式が行われることが発表される。王刑事は中国警察との国際交流の一環としての研修で湾岸署に配属されたこともあり、式には長官官房審議官の室井慎次(柳葉)はもちろん、中国側の高官も出席。外交的な意味合いも含め、湾岸署あげてのイベントになるという。
幹事には、真下の不安をよそに青島が立候補。強行犯係のみならず、警務課、交通課、生活安全課、地域課などを含め、入念な準備を進めていると報告する青島。しかし署長の真下と前署長の神田総一朗(北村総一朗)が仲人をめぐる派閥争いを繰り広げたり、式の出し物はどうするかなど湾岸署はてんやんや。
そんな中、国際指名手配されている結婚詐欺師が来日したとの情報が湾岸署に入る…。
2012年の「踊る FINAL」公開直前に地上波放送されて以来、封印されていた伝説のスペシャルドラマが遂に待望のテレビ再放送。
2018年から放送スタートしたBSフジオリジナルドラマ「警視庁捜査資料管理室」シリーズ。2020 年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた、警視庁の中期5か年計画“MPD アクションプラン2020”の第二弾として新稼働予定の「警視庁捜査資料管理センター」(捜査資料データ集積施設)の設立準備室として、警視庁勝どき署の地下資料室の一角に設置されたものである。
これまでは(仮)扱いで関連ビルに置かれ、次長の明石幸男技術専門官のみが、ただ一人専属で業務にあたっていたが、警視庁がAI捜査を本格的に導入することになり、過去の捜査資料のデータ化がこれまで以上に急務となったことで、専属の担当官の増員が決定、本署内にて「捜査資料管理室」として正式稼働したもの。
【イントロダクション】
警視庁捜査資料管理室・技術専門官、明石幸男(瀧川英次)。主な仕事は、過去の捜査資料のデータ入力。つまり、捜査が終了して解決済みの事件の資料、「捜査報告書」「供述調書」「鑑識報告書」「死体検案書」「現場写真」など、保管されている紙資料全てをデジタル・データに置き換えて、2020年稼働予定の「警視庁捜査資料管理センター」のクラウド管理サーバーに保存していくことである。
幼い頃から妄想癖があり、鉄道オタクだった明石は、小学生の時に読んだ松本清張『点と線』がきっかけでミステリーにはまった。そして現在、捜査資料の現物という宝の山に囲まれる仕事でその妄想癖が炸裂、警察官でもないのに勝手に推理せずにはいられない。捜査資料の些細なことが気になり、事件に首を突っ込み、勝手に推理し、室長・緒方薫警部(甲本)に叱られ、また、本職の刑事に推理を聞いてもらっては玉砕。そんな日々を送ってきた。
しっかりと時間を管理し、妄想推理は休憩時間に行ってはいたものの、業務への影響は計り知れなかった。振り返れば、バナナに女性の名前を書き、柴田里香子巡査部長(向井地美音)から変態扱いされたこともあった。
推理に夢中になってブレーカーを落とし、朝まで閉じ込められたこともあった。そんな残念な彼にも、転機が訪れた。警視庁がAI捜査を本格的に導入することになり、過去の事件のデータ化が急務となったのである。
変態ではあるが、几帳面で真面目な彼の仕事ぶりが認められ、『捜査資料管理室(仮)』の『(仮)』が取れ、新『捜査資料管理室』として正式に動き出すことになった。4年前に離婚して今は一人暮らしだが、月に一度だけ会える娘の自慢のパパでいたい。そんな彼にとって『(仮)』が取れたことは、とても嬉しい出来事だった。
そしていよいよ、その新しい管理室に、二人の新人を部下として迎え、明石の上司としての輝かしいスタートが切られる…はずだったのだが...。
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