渡部秀インタビュー「科捜研」の裏側から「仮面ライダー」への思いまで

2017/09/23 15:00 配信

ドラマ

【写真を見る】現場の雰囲気や仲の良い共演者などを語る渡部衣装協力:ジュンレッド


――呂太をこれまで演じてきて、お気に入りのシーンがあれば教えてください。

今回のスペシャルで呂太はドローン操作係として外に出ているのですが、そのシーンはぜひ見ていただきたいです。ドローンを生で見るのは初めてでしたが、ドローンの空撮映像は臨場感あるものに仕上がっていたのでぜひ楽しみにしてください。

――「科捜研の女」といえば鑑定や科学捜査の場面が特徴ですが、そういったシーンを演じる上で意識している部分はどこですか?

呂太は、普段はふざけているように見えますが鑑定の時には真面目にしっかりとやっているので、そこのメリハリは意識しています。ああいった性格だから浮いて見えてしまうけれど、科捜研に入るだけの腕もあった上で、やる時はちゃんとやるという。呂太っぽさ全開の“呂太ワールド”な面と、その中にもある確かな腕という、そのバランスは意識しています。

――試験管の振り方やパソコンの操作など、細かい所作は指導を受けたりもされましたか?

特にそういった技術的なことの指導はなかったです。テクニカル面を意識するとそこに矛盾が生まれる時もあるので、目の前の鑑定を真剣かつ呂太なりにやっています。そうする中で、例えば試験管を振ったり机の上の物をどかしたりと、自然に生まれた動作は役柄があってのものだと思うので採用するようにしています。

――沢口さんをはじめ役者の大先輩方がいる現場ですが、現場では演技や他のことなどお話をされたりしますか?

特に現場では話さないです。あうんの呼吸というか、相手がしたいことをお互いにくみ取って演じています。僕は普段から、発する能力よりも受け取る能力が高い人の方が役者として優れていると思っていて。やはりベテランの皆さんはそういったことをずっと続けてこられて嗅覚やキャッチする力が優れてらっしゃると思っているので、僕としてはすごく演技しやすい環境でありがたいです。

――渡部さんと年が近いところでいうと、石井一彰さんや山本ひかるさんがいらっしゃいます。

石井君は8つ年上なんですが、仲いいです(笑)。先輩後輩感がなく、よく一緒に帰ってご飯に行ったりしています。すごく他人を受け入れてくださる懐の深い方で、こんな生意気な適当人間の僕のことも受け入れてくれる優しい方です。

ひかるちゃんは同じ事務所ということもあり、仲がいいです。科捜研の部屋での撮影でちょっとした待機時間ができると、僕だったら物理の部屋というようにそれぞれがセット内の自分の役柄の部屋に戻るんです。でもひかるちゃんはそれが受付の方にあるデスクになるので、いつも僕の物理の部屋に来て、一緒にくだらない話をしています(笑)。

――1話では科学研究所の研究員役として中川大志さんが出演されます。

年下というのもあるし、すごく刺激を受けます。役柄的にも呂太と関わってくる人物で2人の関係性が描かれるので、1話は特に面白くなっています。

――中川さんにも先日インタビューさせていただいて、東京とは違う撮影のスタイルに戸惑ったとおっしゃっていたのですが、渡部さんはいかがですか?

大きくは違わないですが、いろいろと細かいところでは確かにあるかもしれないです。ずっと京都でお仕事をされているベテランのスタッフさんも多く、東京ではあまり味わえない空気もあったりして、それが心地よかったりします。僕は今東京に半分、京都に半分という生活スタイルなので、互いの地に刺激があって良い気分転換になります。

――京都では、行きつけのお店などもできましたか?

行きつけと呼べるほどのお店はないですが、ご飯屋や飲み屋に、観光地もある程度は行きました。石井君とはよく魚料理屋や焼き肉店に行きます。

――Instagramには京都の地ビールの写真を投稿されていましたね。

あれはうちの方が京都にいらっしゃった時に、祇園でご飯を食べた時のものです(笑)。見たこともない立派な個室で、スッポンやのどぐろをいただいて…貴重な経験でした。

――今後、京都で撮影がある時は共演の方にも紹介できますね。

そうですね。大阪も朝ドラ(「純と愛」2012-2013年、NHK総合ほか)をやっていた時に半年間通っていたので、京都と大阪はある程度覚えました。関西の観光だったら割と案内できると思います。