TBSでは10月期の日曜劇場枠で、池井戸潤の「陸王」(集英社刊)をドラマ化。主人公で創業から100年以上続く老舗足袋業者「こはぜ屋」四代目社長・宮沢紘一を役所広司、その息子・大地を山崎賢人が演じることが決定しているが、このたび、役所演じる宮沢の娘・茜役に、映画や舞台、そして声優と幅広く活躍する上白石萌音が決定した。
上白石が今作で演じる茜は「こはぜ屋」四代目社長・宮沢の娘で、山崎演じる大地の妹に当たる。大地を小馬鹿にするところもあるが、とても家族思いな女子高校生だ。流行に敏感だが父の作る足袋が大好きで、父と兄の潤滑油のような存在でもある。映画「君の名は。」(2016年)同様、女子高校生役を演じる上白石に注目が集まる。
上白石は「茜は天真らんまんでありながら、常に家族のことを考え、しっかりと見ている女の子です。彼女が何げなく放つ芯のある言葉の数々に私自身も背中を押してもらいつつ、こはぜ屋の大きな挑戦を茜なりに支えられたらいいなと思います。このチームの一員である幸せを噛み締め、私も全力で走ります! ぜひご覧ください!」と気合十分。
また、竹内涼真演じる物語のキーマン・茂木裕人も所属する実業団「ダイワ食品」陸上競技部の部員で、チームへの気遣いができる、マラソンへ熱い思いを持つ平瀬孝夫役には和田正人が決定した。
和田は大学4年生の時に日本大学陸上競技部の主将を務め、箱根駅伝にも2度の出場経験を誇る。
和田は「志半ばで、ニューイヤー駅伝に出場する夢と、実業団ランナーとして生きる道を諦め、『役者』という新たな夢を追い掛けて突っ走ってきたこの道に、まさか再び、実業団ランナーとして駅伝を目指すチャンスが与えられるなんて。本当に人生は面白いものだなと、どこか運命めいたものを感じています。
僕が演じる平瀬という役には、くしくも僕自身がランナーとして経験をした、栄光と挫折、苦労や悩みがたくさん詰まっています。汗と涙で濡れながら、必死に生きた時代の一つ一つのドラマを、平瀬と共に、当時よりもより熱く生きられたらと思います。『チーム陸王』の諦めない走りを、最後まで見届けてください!!」と意気込みを。
そして、茂木のライバルである「アジア工業」陸上競技部の部員・毛塚直之役には、佐野岳が決定。佐野演じるエリートランナー・毛塚と、竹内演じるライバルである茂木の白熱した戦いは見どころの1つだ。
「今回『陸王』に必ず出たいと強く思い、オーディション前からトレーニングを重ねてきました。ここまで長い時間をかけ撮影に入る作品は自分としては初めてで、とても良い緊張感を保てています。
2年前に『下町ロケット』で素晴らしいキャスト・スタッフの方々と共にお仕事をさせていただき、自分の中で何かが変わったと思える池井戸作品に今回また参加できることをかみ締めながら、そして『陸王』を見て明日も頑張ろうと思ってもらえるように精いっぱい頑張ります。役柄としては竹内涼真くん演じる茂木のライバル役で、毛塚というエリートランナーを演じます。
毛塚という人物を掘り下げて、作品を最大限盛り上げられるスパイスになれるように役作りを徹底したいと思っています」と並々ならぬ思いを明かした。
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