最終話で強烈なインパクトを残したのは、輝一郎役の仲村。「実那子は心の奥に闇を抱えてる。それを思うと、俺どうしようもなく実那子を抱きしめたくなるんだ」とつぶやく姿に狂気が滲む。そんな輝一郎を執拗に追い回す国府の「俺はまた刑務所に入る。仮出所になって、またお前を探しに来る」という怨念もすさまじい。
そして、すべてを知った直季の静かな覚悟を、木村が淡々と表現する。「実那子が自分で憎んで自分で裁くときを、俺最後までちゃんと見てなきゃいけないんです。今まで15年間、ずっとそうしてきたから。過去は、自分で背負わなきゃいけないんです」。実那子が壮絶な運命を背負っていることを知ったうえで、直季はそれでも彼女を最後まで支える決意をする。
今回の無料公開をきっかけに再視聴したファンから「改めて見てもすごい作品だった」「これ以上ないほど悲しくて、美しいラスト」「何度見ても見ごたえがある」の声が上がった「眠れる森」。放送から四半世紀以上経っても人々の心に残り続けるだけの力を見せつける、壮絶な最終回だ。
「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」では人気ドラマを順次、FOD・TVerにて無料公開中。11月は誉田哲也の小説をドラマ化した「ストロベリーナイト」(2012年)、玉木宏&綾瀬はるか&多部未華子出演の「鹿男あをによし」(2007年)、櫻井翔主演ドラマ「家族ゲーム」(2013年)などがラインナップされている。
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