「性嗜好障害」(通称:セックス依存症)を題材に、心から愛し合う新婚夫婦の妻が不特定多数の男と体の関係を持ってしまう“心の病”だと知ったとき、「夫は妻を、それでも愛し抜くことができるのか」を問い掛ける、野島伸司脚本のHuluオリジナル連続ドラマ「雨が降ると君は優しい」。
野島伸司が「本当に描きたいドラマ」と明言し、作家魂を惜しみなく注ぎ込んだ本作は、Huluにて9月16日に第1話・第2話の配信を開始するや驚異的な視聴者数記録し、すぐさま全作品の中で1位の視聴者数を獲得した。
何があっても妻を愛し抜こうする玉山鉄二扮(ふん)する信夫、そして性嗜好障害と夫への愛の狭間で苦しむ彩(佐々木希)によって紡がれる“悲劇的純愛”は、多くの人々の心をつかんで離さず、その後も最新話が配信されるたびに再生回数を上昇させている。
作品に関わる者たちの熱量と技量が最高の形で実を結び、野島ワールドの真骨頂を世に提示することとなった。だが、本作のクライマックス、真の醍醐味(だいごみ)は、まだまだこれから。
9月30日(土)から配信される第5話と第6話では、彩がまたも他の男と関係を持ったことを知った信夫が思わずカッとなり、暴力を振るう…という衝撃的なシーンからスタート。
妻を愛するがあまり、信夫の強固な理性は大いに揺らぎ、その心はどんどん壊れていってしまう。そんな中、彩の妊娠が発覚するのだが、彩はその事実を信夫には告げずに…という話だ。
2人を取り巻く、カウンセラー・志保(木村多江)、その恋人でアルコール依存症の倉田(陣内孝則)、そして倉田の娘・百合(奈緒)と大物作家・小野田(古谷一行)も、それぞれのレールを踏み外していき、怒涛(どとう)の展開を見せていく。
以前、弊社の取材で野島は「セックス依存症という、夫婦にとって最も強固で最も難易度の高い枷を、どう克服していくのか。不倫ドラマにありがちな、夫婦のどちらかが別の異性に恋をして、という状況とは真逆のメンタルな葛藤を描いてみたかったんです」と、本作の狙いを語っていた。
それが果たしてどんな結末にたどり着くのか。野島ファンも納得させ、目の肥えたドラマファンもうならせるこの衝撃作の“終着点”はどこなのか、晴れた日にも優しいまなざしで見詰めたいところだ。
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