──では、「これは想定通りにはいかなかった」というものはありますか?
当初のプランから一番変わっているのは、(物語が)4年した経っていないことなんです。実は、書き始める前は1970年代初めまで進めようと思っていたんですが…。結構早い段階で、そこまで到達しないことが分かりました(笑)。
書き始める前には、それぞれのキャラクターを“役割で”配置するんです。でも、書いているうちに段々とそのキャラクターが好きになっていって、役者さんとの相乗効果もあって、登場人物それぞれの人生を描きたくなる。
それをやっていたら、4年しかたたなかったということです(笑)。そういう意味ではもっとやりたいことはあったし、キャラクターたちのもう少し先も書きたかったですよね。“朝ドラ”はつらい部分もありますがやっぱり楽しいので、もし「やっていいよ」と言われたら、続きをやりたいなと思っています。
──それぞれのキャラクターをもっと見たいという声は、SNS上でも多く挙がっていました。そういった反応は、どう受け止めていましたか?
“朝ドラ”の執筆は「ちゅらさん」(2001年)、「おひさま」(2011年)に続いて3回目ですが、(SNSの)環境は激変していますね。
今回はTwitterの反応を、リアルタイムで見てみることもありました。そのシーンでこんな反応をするんだとか、こういう風にだまされてくれるんだとか、あるいは「もう(展開を)読まれてる!」と思ったこともあって、面白かったです。
僕は展開の強引さで、視聴者にストレスを与えたくないと思っていて。みんなが疑問に思うことに応えたいですし、SNSで視聴者の“ムード”を感じて、気付かないうちに(脚本で)リカバーしていた面もあったんじゃないでしょうか。
それから、「スピンオフ」への要望を言われるというのも、初めての経験でしたね。親戚のめいっ子からも、「この人のスピンオフをしてください」と言われて(笑)。
前はスピンオフなんてなかったので、それが浸透しているんだなというのが、不思議な感覚でした。
──最後に、視聴者・読者へのメッセージをお願いします。
「ひよっこ」は、大きな出来事はないけど、最終的にみんな少しずつ幸せになっています。ドラマは終わりますが、登場人物たちの物語はまだまだこれから先も続いていくので、そこを想像して、最後まで応援してもらえたらと思います。
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