京都府警科学捜査研究所(通称:科捜研)の研究員たちが事件に挑む、沢口靖子主演の連続ドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系)が、10月19日(木)夜8時よりスタートする。
第1話のゲストである江藤壱役・中川大志にインタビューを行い、出演が決まった感想や沢口靖子の印象などを聞いた。
――長寿ドラマ「科捜研の女」に出演が決まっての感想、また作品へのイメージを教えていただけますか?
僕は1998年生まれなんですが、「科捜研の女」は1999年から始まっていて、ほぼ僕と“同い年”の歴史ある作品。気が付くと、ふとその時間にテレビをかけて見ているときもある作品です。
警察の中でも科学捜査が専門のチームの話なので、事件が起きた後、白衣を着た皆さんが研究所で1つ1つ謎をクリアしていく、それぞれの仕事をしている姿はすごく格好いいなと思いました。
それに“現場で走ってる刑事さん”とは違う格好良さがあるなと思っていたので、今回白衣を着られてすっごくうれしかったですし、テンションも上がりましたね。
――中川さんが演じられる江藤は優秀で真面目で頑固という印象を受けましたが、中川さんが思う江藤像は?
とにかく頭の切れる優秀な青年。普段は、民間の科学研究所という、警視庁の科捜研とは違うところで科学捜査の研究員として仕事しているんですけど、今回1つの事件を通して科捜研チームの皆さんと一緒に仕事することになります。
実は、江藤は元々科捜研を志望していて、面接を受けて、そこで採用されずに民間の研究所で働いてるんです。今回、過去に自分が行きたかった職場の人たちと一緒に仕事することになるので、すごく自分の仕事にプライドを持っているというか。絶対なめられたくないし、負けたくないっていう意地を持っています。
とにかく頭もいいし、仕事もできるんですけど、ちょっとものの言い方、人との関わり方が不器用なところもあって。特に同じ世代、年の近い呂太くん(渡部秀)ともちょっと捜査の方向性とか、考え方でちょっとギャップが出てきりとかしていく。不器用な部分はとにかく不器用な人だと思います。
――ご自身が江藤に似ているところ、違うところはありますか?
僕とは全く似ていないと思います(笑)。台本を読んで、まず「この人は何を喋っているんだろうな」って(笑)。彼が何を言っているのかというのを、とにかく1つ1つ理解するのを頑張りました。
難しいことをものすごく淡々と、スラスラと、自分のペースで喋り続けるので。それに優越感もあるのかな? 自分の意見を発信するのは、芯があるキャラクターだからなのかなと思うんですけど、その発信の仕方が不器用なので、人間関係がギクシャクすることもあります。
でも、それが科捜研の皆さんとの出会いによってどうなっていくのかというのが、やっていて面白かったですね。自分とは全く違う役なので、演じていてより楽しい部分ではありました。
――江藤と自分は似ていないとおっしゃっていましたが、「科捜研の女」に出てくるキャラクターで、自分に似ているなと思う人はいますか?
いや~、あまりいないですね(笑)。それに江藤のように「それは違うと思います」「僕はこうだと思います」って、年齢とか立場とか関係なく自分の意見をあそこまではっきり言うことはできないと思うんですよ。
しかも、新しく入った現場でそう言える人、特に若い世代ではなかなかいないと思うんですよね。でも、そういう部分は共感できます。
――共感ですか?
はい。ちゃんと先輩後輩や年齢も関係なく、立場も関係なく相手にはっきりとものを言える、外に発信できるっていうことは、それが正しいか間違っているかは別として、すごく魅力的だなと思います。
仕事する上で、自分の意見とか思いは、発信しないと伝わらないので、それは僕もすごく大事なことだなと思っているところです。
確かに江藤はちょっと言い方に難があって、キツイところもあったりするんですけど、そこはすごく魅力的だと思うし、自分もそうありたいなと思っていますね。
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