2010年公開のシリーズ第1作「怪盗グルーの月泥棒」から、あれよあれよと世界的人気キャラクターと成長したミニオン。2024年は第4弾となる「怪盗グルーのミニオン超変身」(7月19日公開)が夏休みにヒットした。タイトルの通り、今回ミニオンたちは岩のように固い体を持ったメガジェリー、強力なレーザービームを放つメガメル、怪力のメガデイブ、マッハのスピードで飛ぶメガガス、手足をゴムのように自在に伸縮できるメガティムといった、スーパーパワーをもったミニオンに超変身するのが見どころ。
グルーファミリーに新たに誕生した赤ちゃん、グルー・Jr.の愛くるしい言動に癒やされて、家族みんなで肩ひじ張らず楽しめる作品だ。
SNSで2024年に見た「泣いた作品」として挙げる人が目立ったのが「母とわたしの3日間」(5月24日公開)である。こちらは韓国映画だが、休暇をもらって天国から降りてきた亡き母・ポクチャと、母が残したレシピで定食店を営む娘・チンジュが過ごす3日間を描いたファンタジーストーリー。
母ポクチャ役は韓国で“国民の母”と呼ばれるベテラン俳優キム・ヘスク。娘チンジュ役はドラマ「海街チャチャチャ」「オーマイビーナス」などで人気のシン・ミナが演じ、温かな食事が人の心をつなぐことを描いている。生前に言いたくても言えなかった母娘の気持ちがすれ違い、失って初めて気付く互いを好きな気持ちがよみがえる。“親孝行したいときに親はなし”という感情は世界共通なのだろう。「ボロボロ泣いた」という感想が相次ぎ、注目されている。
1年を振り返る機会には入ってこないが、12月公開の冬映画も元気だ。「モアナと伝説の海2」(12月6日公開)、「ライオン・キング:ムファサ」(12月20日公開)、「ソニック × シャドウ TOKYO MISSION」(12月27日公開)など、家族や友人、大切な人と見に行ける作品が並ぶ。エンタメが活発な世は平和の証。来年もまた、人々の心が躍る作品がたくさん生まれることを願う。
◆文=ザテレビジョンシネマ部
※山崎賢人の「崎」はタツサキが正式表記
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