「皆さんからの『頑張れ!』という気持ちで頑張れる」 須賀健太×木村了 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月“兵庫”対談!

2017/11/15 18:00 配信

芸能一般

ことし3月にオープンした、客席が360°回転する「IHIステージアラウンド東京」で上演中の劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』。1990年に初演を迎えて以来、7年ごとに上演を続ける人気作である本作。今回は“花・鳥・風・月・極”にシーズンをわけ、第1弾“Season花”では小栗旬ら個性豊かなキャスト陣で重厚な物語を紡ぎ上げ、“Season鳥”では阿部サダヲ主演で歌と踊りが盛り込まれた舞台に、“Season風”では松山ケンイチの一人二役が話題になるなど、シーズン毎にキャストや脚本、演出を変え上演されている。そしていよいよ11月23日(木・祝)より“Season月”の上演がスタート。

【写真を見る】“Season月”に出演する須賀健太と木村了のキメキメ写真!撮影=広ミノル


“月”では上弦の月と下弦の月の2チームにわかれ、ダブルチームで上演する。上弦の主演には本作が初舞台となる福士蒼汰、下弦には声優としても活躍する宮野真守。そんな“若い”世代がそろう“Season月”において、同じ兵庫役を演じる須賀健太(上弦)、木村了(下弦)にインタビュー。同じ事務所の先輩後輩でもあり、同舞台と同じくいのうえひでのりが演出を手掛けた舞台「鉈切り丸」(2013年)で共演経験もある2人の、息の合ったトークをスペシャル写真と共にお届け。

ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season月 Produced by TBSは11/23(木・祝)よりスタート


須賀と木村は真逆の反応


2人は真逆のタイプ?撮影=広ミノル


――まずは、『髑髏城の七人』への出演が決まったときの心境を教えてください。

須賀「僕は純粋に、本当に嬉しかったです。『嬉しかった』という言葉が嫌になるくらい嬉しかったです。2011年版の『ワカドクロ』のDVDを見ていて、いち観客として大好きな作品だったんですね。7年周期でやっているのも知っていたので、“いつか出たい”と思っていた作品なんですが、まさかこんなに早く出演のお話がきて、しかも演じるのが兵庫という、こんなすごい役がいただけると思っていなかったので…」

木村「僕は、健太とは真逆の反応だったんですよ。“マジか”と愕然としてしまって。やっぱり僕の中では、(橋本)じゅんさん(1990年の初演から2004年の『アカドクロ』まで兵庫を演じていた)の兵庫が好きで、兵庫役=じゅんさんになっているんですよ。あの人自身がもう土台を作ってしまっているから、あれは自分にはできないなって思っちゃって、プレッシャーです。だからこのお話を聞いたときに『ほかの役ではダメなんだろうか』って聞いたら『ダメだ』っていうことだったのでね…うん」

須賀「確かに。反応が真逆だ…」

出演を聞いて「嬉しいという言葉が嫌になるくらい嬉しかった」撮影=広ミノル


木村「それで『ダブルチームになります』って、同じ兵庫の役が健太って聞いて。そこも意外だったんです。僕が兵庫をやるっていうのも意外だったし、健太がやるのも意外だったし、一緒の役をやるのも意外。劇団☆新感線ってすごいことを考えるなって思いました」

須賀「ダブルチームに関して言えば、僕は『うっわ。終わった』って思いました」

木村「終わった!?(笑)」

須賀「木村了と同じ役をやるって、どんな覚悟でやればいいんだって思っちゃいましたね。純粋に事務所の先輩でもあり、『鉈切り丸』でご一緒させてもらったんですけど、そのときが舞台2作目くらいで、本当に舞台について何もわからない状況で座組みに入ったんです。その中で了さんには本当によくしてもらって。兄貴感を知っている一人としては、今回は同じ役で対等でいなくてはいけない、ある種、頑張らなきゃいけないなって思っていて」

木村「『鉈切り丸』のときは、健太のこと“こいつ、なんでこんなにポジティブなんだろう”って思ってた。いい意味ですごくポジティブで、絶対にめげないし、落ち込まないし、いじけないし。とにかく明るくて。そこがいいなって思っていたんです」

須賀「作品に出られる喜びが大きかったので、まっすぐに向き合って、超えていきましたね」

木村「すごく元気だったよね」