内野聖陽が熱望した企画がドラマ化した「ヘヤチョウ」が決定!『苦しみ、葛藤、弱さがにじみ出るような演技が出来たら』

2017/11/17 21:30 配信

ドラマ

主演を務める内野聖陽は、7年越しの思いを遂げ、今作を完成させた(C)テレビ朝日

内野聖陽がドラマ化を望んだ企画がついに実現したスペシャルドラマ「ヘヤチョウ」が、テレビ朝日系で12月17日(日)夜9時から放送されることが決定。事件解決に奔走する刑事の悩みや葛藤を描き、これまでにない骨太な刑事ドラマとなっている。

これまでにはない人間臭いヒーローを「臨場」(2009年ほか、テレビ朝日系)、「ゴンゾウ」(2008年、テレビ朝日系)といった刑事ドラマで個性的な主人公を演じ、高い評価を得てきた内野。そんな内野が演じるのは、肩書きは一介の巡査部長に過ぎない警視庁捜査一課の刑事だが、誰もが認める刑事としての高い手腕で“ヘヤチョウ”として信頼されている主人公。武骨な刑事が、突如として人間的な悩みを抱えることになり、葛藤しながらも難事件に立ち向かう姿を描く。

原作は、警視庁捜査一課を退職後は刑事・警察作品の企画協力、原案提供、演技指導などを行う一方、小説などの執筆も手がけた故・飯田裕久の小説「地取り」と「検挙票」。内野は、過去に飯田が警察監修を担当するドラマに出演しており、俳優として飯田を信頼して心酔してきた。

2010年に飯田が急逝すると、内野主演で飯田原作のドラマ化の企画が立ち上がったが、内野が「主人公を演じる年齢ではないと」いう意向で見送りに。その企画が、内野にとっておよそ7年越しの思いが作品となった形だ。

共演は、若手女性刑事・美紀に武田梨奈、釜本の理解者でもある上司・15係係長の沼尻に平田満、釜本と敵対する東中野署署長・吉沢に吹越満、釜本の妻・幸江に奥貫薫、寝たきりとなった釜本の父・和彦に石橋蓮司ら。

内野聖陽コメント


飯田裕久さんの原作には刑事の世界について細かく描かれていて、我々の知らない刑事の生き様が描かれています。いわゆる痛快な捕物帳的な刑事ドラマではない刑事の息遣い、あるいは被害者感情などをじっくりと描く作品になると思います。僕も釜本の苦しみ、葛藤、弱さ、そういうものがにじみ出るような演技が出来たら、と思いつつ演じさせていただきました。

今回はスタッフさんも超一流の方々が集まり、俳優さん、女優さんも僕の尊敬する方ばかりです。これは俺も気合いをいれなければ、と思って一つ一つのシーンをこれでもか、というぐらいこだわって撮影させていただきました。

単なる刑事ドラマとしてではなく、働く男性、女性なら「あーわかるな、切実だな」と感じて頂ける部分がたくさん含まれた、見応えのあるドラマになっていると思います。

あらすじ


「ちょっと相談したいことがあってな」親友で刑事の森山(平野貴大)からの久々の電話をもらった釜本だったが、緊急出動がかかり、かけ直すこともなくそのままに。その夜、森山は拳銃で自殺してしまった。森山の妻・百合子(岩崎ひろみ)から「主人のSOSを無視したんですか」と責められた釜本は、自らを責め通夜で泥酔して帰宅する。

しかし、その釜本を出迎えるはずの妻・幸江(奥貫薫)は、寝たきりの父・和彦(石橋蓮司)の世話をヘルパーに任せて家出。テーブルには幸江が署名・捺印した離婚届が置かれていた…。

思い悩む釜本に、上司の沼尻(平田満)が、通り魔事件の捜査中に襲われた若手刑事・美紀(武田梨奈)の事情聴取を頼んでくる。美紀は、釜本も世話になり殉職した辻本警部補の娘。美紀の責任を追及し、責め立てるように質問する吉沢署長(吹越満)を追い出した釜本は、美紀の事情聴取を行う。自分を襲った犯人の顔は見ていないが、服装や背格好などスラスラと答える美紀。何かを隠しているのは明らかだが、釜本は何も言わなかった。

そんな折り、新たな殺人事件が発生する。