1932年、小学2年生の河野美保子(岩淵)は、授業中につい歌いだしてしまうほど歌が大好きな子供だった。病弱で入退院を繰り返す姉・真佐子(渡邉このみ)を励ますためにも、美保子はよく流行歌を歌っていた。
父・友孝(尾美としのり)の新潟転勤が決まり、母・益代(濱田マリ)は真佐子の通院と幼い弟妹のため東京の家に残ることとなり、友孝は美保子だけを連れて赴任地へと向かう。
最初は新潟になじめなかった美保子だが、親友・八重子に出会い、越路吹雪の芸名の由来となる、ある“事件”に遭遇する。
1937年、高等女学校に進んだ美保子(瀧本)は勉強が嫌いで、やはり授業中に歌いだしてしまうため廊下に立たされてばかり。
このままでは落第するという大ピンチに陥ったとき、父の友孝が「じゃあ音楽の学校に行くか? 宝塚、受けてみたらどうだ」と言い放つ。
その気になって受験してみたものの、試験会場に集まってきたのはキラキラ輝くお姫様のような少女たちばかり。歌はともかく筆記もダンスもできなかった美保子は、すっかり落胆する。
そんな美保子に、ひとりの女性が声を掛ける。それが、後に唯一無二の親友となる岩谷時子(木南)との出会いだった。
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