「コウノドリ」吉田羊「今作が終わるまで小松さんと一緒に生きていく」

2017/11/24 09:00 配信

ドラマ

演じる小松の良さを「真剣だけど深刻にならないところ」と撮影=諸井純二


信頼し合える仲間やスタッフ陣とよりよい作品を目指して


――先日、綾野さんにインタビューして、作品や撮影現場に対する真摯な姿勢と熱い思いを感じたのですが、綾野さんと共演して、あらためてどのように思われていますか?

綾野さんは「フィクションを作る自分たちに嘘がないこと」をとても大事にされていて、例えば、台本の文字上では成立していても実際に動いてみると違和感があったりするときの役者の気持ち悪さを敏感に感じ取ってくださいます。すかさず「羊ちゃん、大丈夫?」と声を掛けてくれて、先に監督さんに話してアシストしてくださるんです。もちろん撮影にはタイムリミットがありますけど、役者とスタッフさんたちがぎりぎりまでディスカッションして、よりいいものを作りたいと言い合える貴重な現場だと思いますし、本当にお芝居を愛されている綾野さんの座組だからこそ、それが叶っているなと思います。そして、たとえ撮影が止まっても、きちんとクリアにして最終話まで演じていきたいな、と。気持ち悪いままお芝居したら視聴者の皆さんに伝わりますし、きちんとクリアにしていかないと太刀打ちできない、妥協して簡単にやってはいけないエピソードばかりですから。綾野さんを信じて、共演者の皆さんもお互いに信頼して響き合える仲間たちなので、そこは期待してくださっていいと思います。

―撮影の合間は、どのように過ごすことが多いですか?

坂口(健太郎)くんがいるときは、彼がよく鼻歌を歌っているので、たいがい鼻歌合戦をやっています(笑)。先日、私が「愛しちゃったのよ~♪」と歌っていたんですが、普通は「ラララーンラン♪」という合いの手が続くじゃないですか。でもオリジナルの合いの手を鼻歌で入れてきて、すごく歌いづらくて(笑)。しばらく我慢してたんだけど、「坂口くん、ちょっと気持ち悪い」とやめさせました(笑)。あとはモノマネ大会、ですかね。坂口くんが「羊さん、僕、板東英二さんのモノマネができるんです」とか言ってモノマネを急にぶっこんでくるので、「じゃあ、やって」とか(笑)。基本的には、みんなで和気あいあいと過ごしていますが、お産のシーンの前は一人で力を温存していることが多いかな。お産のシーンは助産師も結構体力を使うんです。だから力を抜いて、エコモードで体力を蓄電してから本番に臨んでいます。