「コウノドリ」吉田羊「今作が終わるまで小松さんと一緒に生きていく」

2017/11/24 09:00 配信

ドラマ

撮影●諸井純二


プライベートでも小松さんと一緒に生きています


―7話(11/24放送)は小松さんがメインの回になります。6話の台本を読んで、ラストで小松さんが倒れたことに驚いたんですが、どんな展開になりますか?

小松さんが女性としての転機となる身体の変化を受け入れて乗り越えていく、視る方も演る方もかなり体力の要るお話になると思います。でも、小松さんはどこか完璧で安心感のある人ですけど、その小松さんが不安定になる瞬間を見て、この人も人間なんだなと思ってもらうお話にしたいと思っています。妊婦さんの一番近くで関わっている人でさえ、女性としての身体の変化に直面したときに、これほど揺れ動いてもがくものなんだ、と。小松さんの闘いっぷりが、同じ境遇の方々のせめてもの拠り所になったり、女性としての幸せを模索する方々の希望や勇気になったらいいなと願いつつ演じます。女性なら誰にでも起こりうる身体の変化なので、このドラマの世界を自分のこととして見ていただけるんじゃないかと思います。

―シーズン2で大きな変化を迎えて乗り越えていく小松さんですが、1から変わらない良さはどういうところですか?

真剣だけど深刻にならない、ということかな。時々、絶望的な状況もありますけど、そんな中でも小松さんは、何かしら光を見つけて、その患者さんなりの救いを些少でも見つけたいと思っている人のような気がします。常にそういうものを探して前向きな人でありたいなと思いますね。ところで最近、この作品に限らず、プライベートでもわざと役を引きずることが多いんです。あえて役を抜かずに、そのまま過ごす方が居心地がいいというか。特に小松さんは愛情にあふれた方で平和でいられますから、私自身も小松さんのように常に前向きに物事を捉えていきたいので今作が終わるまで小松さんと一緒に生きていくつもりです。