舞台はバブル経済が崩壊し、金融当局が従来の政策を大転換させる“金融ビッグバン”に銀行業界が直面した1990年代末。当時の日本社会では、不良債権をひた隠す銀行、汚職に手を染めてでも権力を欲する政治家、株主総会にのさばる総会屋が幅を利かせ、まさに金と権力が渦巻いていた。
おおぞら銀行地蔵通り支店長である野崎修平(織田)は、正義感と人情味あるその人柄から行員や街の人々に好かれているものの、出世コースとは程遠い行員生活を送っていた。
そんなある日、支店が閉鎖されることになると知らされ、出向を覚悟していた野崎の元に人事異動が下る。その異動先はなんと、役員昇進である監査役への就任であった。
監査役になった野崎は銀行内での不正を目の当たりにし、この銀行を変えると決意する。そして、銀行が抱える“究極の闇”にたどり着く。そこには、現おおぞら銀行頭取・京極雅彦(古谷)の影が…。
野崎に対抗すべく、京極が出向先から呼び戻した剛腕の行員・武田真吾(岸谷)や、おおぞら銀行初の女性役員を目指す立川祥子(松嶋)も加わり、銀行内で熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられる。
やがて物語は銀行内にとどまらず、魑魅魍魎うごめく政界へも発展する。果たして、新任監査役・野崎修平はこの巨大な闇に立ち向かう事ができるのか? 野崎の戦いが、今始まる。
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