――織田さんは2014年の「連続ドラマW 株価暴落」でも銀行員の主人公を演じられていて今作でも銀行員を演じられていますが、作風の違いはどのようなところでしょうか?
「株価暴落」でも同じようにバンカーで真っすぐな役柄でしたが、どちらかというと、白黒画面でピシッとシャープに切っていくような話で、「野崎」はもっとカラフルで華やかですね。いろいろな面があって、家庭が出てきたり、「こんな銀行員いるの?」ってくらい面白いキャラクターが出てきたり。例えば岸谷五朗さん演じる専務の武田というキャラクターは総会屋と見間違うような役柄なんですよ。こんな一流銀行にこんな人いるのってくらい(笑)。
――武田をはじめ、本当に個性豊かなキャラクターが登場しますよね。
一見、「ああ漫画じゃないか」と思われるようなことがあるかもしれない。でも意外と現実にもあるんですよ。銀行員って真面目でみんな刈り上げているのかって思っていたら、長髪の銀行員も見たことあるし、周さんも元々銀行員で事実を基に、いろいろな銀行の要素をミックスしていると仰っていました。
――監査役がドラマの主人公になるのは初ですが、見てほしいところや、注目してほしいところはございますか?
銀行だ、監査役だなんて聞くとちょっと堅いんじゃないかなと思われると思うんですけど、そんなの知らなくても楽しめる話になったかなという気はしています。
今回、「株価暴落」のときのプロデューサーと再びタッグを組めたのですが、「株価暴落」のときに「WOWOWは社会派ですけど、エンターテインメントしていいんですよ」と仰っていたんです。それが印象的で、もしやれる機会があったらそれは忘れずに入れたいなと思っていたので、真面目一本槍ではなく、エンターテインメントとして楽しんでいただけるように意識しました。
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