次屋尚プロデューサーは「最近の坂元脚本はせりふ回しに定評があるが、『anone』では、ストーリー性を重視した脚本をお願いしました。そして、このドラマを世に送ることで『きちんとした作品性とは』『今必要なドラマとは』と問いたい」と胸を張る。
その言葉通り、一瞬一瞬に見ごたえのある場面が続く。その作風を、次屋Pは「ストリーテラーは坂元裕二、その中で俳優陣が輝く作品」と表現する。
一方で、やはり坂元脚本名物の「せりふ回し」は見逃せない。
小林演じるるい子と阿部演じる舵のやりとりは、まるで舞台を見ているかのようだ。コミカルにテンポよく進み、絶妙な間合いにクスっとするシーンもある。
次屋Pは“坂元ワールド”で起こる2人の化学反応に「(演技の)達人ですよね」と絶賛する。
「気軽に見られる」「見れば元気をもらえる」ドラマが評価されがちなこの時代に、重厚感や胸を締め付ける切なさで一石を投じることになるであろう本作。
なりふり構わず役に没頭し、躍動する広瀬の姿は、彼女が実年齢も役設定も19歳であることを忘れそうなほど若く、パワフルで、大人びている。広瀬の演技だけでも見ごたえ十分だが、その彼女を取り巻く共演者たちの豪華さも光る。
出演者、スタッフ一丸で作品を作り上げる“問い掛け”を、ぜひ第1話から受け止めてほしい。
皆さん、いろんな予定があるとは思いますが、都合をつけて夜10:00にテレビの前にお集まりください。【記者コラム】
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