【試写室】「海月姫」芳根京子のニクい“オタク女子”演技に驚嘆!

2018/01/15 05:00 配信

芸能一般 コラム

瀬戸康史演じる蔵之介に振り回される月海(芳根京子)(C)フジテレビ

「親の顔が見てみたい!」

例えば、いたずらばかりする子どもに対し吐き捨てる言葉など、割とネガティブな意味で使われがちなフレーズだが、たまにあるのが「こんないい子に育ててくれた親御さんはどんな方なのだろう…」という意味での、親の顔が見てみたいという瞬間だ。

ここ数年で出会った人や、取材などで関わらせていただいた人の中で、そう思った方は何人かいるが、特にその気持ちが強くよぎった女優がいる。何を隠そう、それこそ今回取り上げるドラマの主人公を演じる芳根京子だ。

彼女が主演を務めたあるドラマで連載を担当させてもらったときのこと。だいたいマスコミがロケ現場などに取材に入っていると、演者の皆さんは目の前を通り過ぎながらあいさつをしてくれることが多いのだが、芳根の場合は、共演者とキャッキャしながら歩いてきても、きちんと記者の前で一時停止!

「おはようございます! よろしくお願いします」とキラッと笑顔で丁寧にあいさつし、爽やかな風とともに去っていった。ぽっかーん。

こんなんされたらおじさんはひとたまりもありません。その場にいた記者はみんなファンになったんじゃないかな、ってくらいの破壊力。

それ以来、勝手に超遠縁の姪っ子だったと思い込み、活躍ぶりを記事で応援してきたが、やがて朝ドラヒロインになり、いよいよ“月9”主演…しかも「海月姫」。これはもう正座して見なきゃあかんでしょ!

前置きが長くなってしまったが、各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。

今回は、その芳根が主演を務める1月15日(月)夜9時スタートの“月9”ドラマ「海月姫」(フジテレビ系)を取り上げる。

同作は、東村アキコの人気コミックが原作。“クラゲオタク女子”の倉下月海(芳根)が、クラゲがきっかけで、見たこともないほど美しい女性…、と思いきや女装した鯉淵蔵之介(瀬戸康史)と、蔵之介の弟の修(工藤阿須加)に出会い、日常が一変していくさまを描くラブコメディーだ。

第1話は、ある朝「天水館」の自室のベッドで目覚めた月海が、隣を見てビックリするところから始まる。なぜかそこには上半身裸の男が寝ており、なぜ男がここにいるのか激しく動揺。月海は昨晩のことを思い起こす。

10時間前、夜9時頃のこと。クラゲオタクの月海は、久しぶりに近所の熱帯魚店を訪れ、“クララ”と名前までつけているお気に入りのクラゲを観察する。

月海は、その水槽にタコクラゲ・クララと一緒に飼ってはいけないミズクラゲが一緒に入っていることに気付く。熱帯魚店の店員に注意しようと思う月海だが、相手はオシャレな男性店員。

月海には大苦手の人種だったのだが、クララのためと月海は勇気を振り絞って注意する。しかし、店員に気味悪がられて追い出されてしまい、店の前で倒れてしまう。

そんな店員を注意するスタイル抜群の美女が月海を助けてくれた。月海がわけを話すと、その美女はクララを買ってしまおうとお持ち帰り。美女はクララを持つ月海とともに「天水館」まで来ると、部屋まで見たいと言い出す。美女は月海の部屋に勝手に泊まることにしてしまい…。

そして、次の朝、目覚めた月海が大声を出すということにつながる。そう、助けてくれた“美女”が上半身裸の男・鯉淵蔵之介(瀬戸康史)に変身していたのだ。

蔵之介によると女装は趣味らしい。月海の声を聞きつけた住人たちが集まってくる。慌てる月海は「天水館」は男子禁制の尼寺のようなところだと蔵之介に説明。女装姿に戻った蔵之介が月海と部屋を出ると、独特な住人たちがいて…というストーリー。

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