“ながら視聴”ができない!「anone」脚本家・坂元裕二の支持される6つの理由

2018/02/07 07:30 配信

ドラマ

唯一無二の作品世界でドラマファンをうならせ、人気キャストが出演を熱望する脚本家・坂元裕二。放送中のドラマ「anone」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)の題材に選んだのは“ニセ札”。次屋尚プロデューサーは、「ニセ札という“ニセモノ”がきっかけになり、血縁のなかった5人が“ホンモノ”の家族になる話。人が生きていく上で一番大事なものは何か。家族って何かということを問い掛けています」と語っているが、2月7日(水)放送の第5話では、孤独な少女・ハリカ(広瀬すず)と林田印刷所の亜乃音(田中裕子)、行き場を失くしたるい子(小林聡美)と舵(阿部サダヲ)の4人の奇妙な同居生活がスタート。一方、印刷所の元従業員・中世古(瑛太)はひそかにニセ札を作り続けていて…。

亜乃音(田中裕子)の自宅兼元印刷所で共同生活をスタートさせたハリカ(広瀬すず)、るい子(小林聡美)、舵(阿部サダヲ)(C)NTV


心の傷を抱えるハリカたちと危険な考えに突き動かされる理市が出会ったとき、どんなドラマが生まれるのか? 本作を中心に坂元裕二の作品世界を6つの観点から分析した。

印象的で美しいタイトルと名前


「カルテット」(2017年TBS系)の巻真紀や、「問題のあるレストラン」(2015年フジ系)の田中たま子など、近年の坂元脚本作品は人物名もインパクト大。「理市とか舵など、坂元さんって変な名前を付けますよね(笑)。しかも、企画段階でプロットを書くたびに名前が変わってくるんです。主人公のハリカの名前も企画段階では違ったりしました。偶然トルコ語で『素晴らしい』という意味がありますが、坂元さんも知らなかったそう。田中さんが演じる亜乃音だけは企画段階から変わりませんでした。ドラマタイトルの『anone』は『an』+『one』とも読めますが、そこに意味があるかどうかは深読みしてください(笑)」(次屋P)

洗練された会話術とセリフ


身近な例えを使って「なるほど」と思わせるセリフを生みだす坂元作品。「坂元裕二脚本と言えば面白いセリフ回しを期待されますね。もちろん『anone』にもそれはたくさんあります。第3話で亜乃音とるい子が金の交渉をしたようなセリフの掛け合いは聞いていて楽しいですよね。人生についての深い言葉もあって、このドラマでもそういった坂元流の名言が皆さんの記憶に残ると思います。よく『他のドラマとは違う』と言われますが、“ながら視聴”には向いていないのかも。でも、じっくり見てほしいですね」(次屋P)

予測不可能なストーリー性


ドラマオリジナルだけに先の展開が読めない坂元作品。特に「anone」は予想を裏切る展開が続いている。「僕は坂元さんの一番の魅力を優れたストーリーテラーであることだと思っています。ドラマって放送から10年、20年後に振り返ったとき、タイトルや主演キャストのことしか憶えていないということになりがち。でも、坂元さんのドラマは、例えば『Mother』(2010年日本テレビ系)は“虐待された少女を小学校の先生が誘拐してしまう話”というように、“こういう物語だった”ということが残りますよね。そういう意味で“残っていく”物語が紡げる人だと思います。今、広瀬さんと同じ10代の子が見て、40代ぐらいになってからも語り継がれるものになってくれればうれしいです」(次屋P)

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