“花男”も手掛けた瀬戸口克陽Pに直撃!【花晴れ連載】

2018/04/24 16:25 配信

ドラマ インタビュー 連載

4月24日(火)夜10時から第2話が放送される「花のち晴れ―」(TBS系)。瀬戸口克陽Pに直撃!(C)TBS

原作の世界観を表現するためのこだわり


神尾先生が描かれた“花男”“花晴れ”の世界のお金持ちの突き抜け感。そのセレブ感の中に心情のリアルがあるので、舞台設定をしっかりと作り上げました。

前作の「花より男子」の道明寺家は福島まで行っているんですけど、今回の神楽木家の豪邸は家の表が三重、玄関入ってすぐのロビーが和歌山、庭が静岡、ダイニングルームは大阪で撮っています。

世界観を表現する勝負所なので、妥協せずに選びました。

英徳学園にみんなが高級車で登校しているシーンも新たに撮影しているんですけど、そういう世界観は大事にしています。

あと、1話で登場したキーアイテム「ローストビーフ」もしっかりと検証して、どれくらいの大きさで、どういう作りにすればいいかということもかなり綿密に打ち合わせしましたし、原作でも出てくる白馬も呼んで、大事なシチュエーションを作り上げています。

天馬が生徒会長を務める桃乃園学院は原作から少しバージョンチェンジしています。

原作だと学院がテーマパーク化しているんですけど、天馬のバックボーンを考えた時に父親はIT関係で“時の人”のような感じがいいのでは、となって。

そんな人の息子なので、彼が学校で公約するとしたら、IT的な要素も取り入れるのではないかなと思って、学院内にパトロールロボットがいたり、先生がセグウェイで移動したり、お掃除ロボットがいたり…。

そういう方向性で世界観を膨らませている部分も、効果を発揮できているのではないかなと思います。

音ちゃんがバイトしているコンビニも実際にファミリーマートさんにご協力いただいて撮影していたり、お金持ちと真逆の江戸川家での庶民生活、(音の母親役の菊池)桃子さんとの慎ましいけど、クスッとくるようなほほ笑ましい生活の知恵も見どころだと思います。

桃子さんは、品があるけどすごくチャーミングなんです。明るくてほっとけないお母さんを魅力的に演じていただいています。

晴の父親である巌さん(滝藤賢一)は晴に厳しく接していて、今回はそういう親子の関係性、音ちゃんとお母さん、晴とお父さん、天馬くんと継母の利恵さん(高岡早紀)の関係も実はこの“花晴れ”の重要なポイントです。

キャラクターでいうと、杉咲さんが髪を30cm切ったり、平野くんがパーマをかけて外ハネにしたり、中川くんが前髪を横に流す感じにしたりとか、みんな原作の髪形とかビジュアルを極力再現するようにしてもらいました。

武闘派の杉丸(中田圭祐)は空手を、一茶(鈴木仁)は華道が板につくように習っていますし、C5のブラックジャケットもみんなが憧れるものじゃないといけないので、質感や形にもこだわって、オーダーメードで作っています。