――そのファンシーな、バブル時代に流行した「ピンクハウス」の衣装も話題ですが、着ていていかがですか?
私はもう少し下の世代なのですが、ファッション誌を通して見ていました。ヘアやメークも含めて印象深く残っています。私自身着ることになってわくわくしました。
――普段こういう服を着られることは…?
私はシンプルな、メンズライクな服が定番なので新鮮な気持ちがしますし、考え抜かれたかわいさをどっぷり味わっています。現場の方は菱本の衣装に見慣れてしまったみたいで、私服に戻るとギャップに驚かれます。
――現場では豊川さんとのシーンが多いと思いますが、豊川さんの印象を教えてください。
秋風先生がティンカーベルをまとめるように、現場も豊川さんがけん引して下さるのでみんなが信頼を寄せています。今までも何度か共演がありますが、セットを組んだスタジオでご一緒するのは初めてです。監督や技術スタッフの方とのディスカッションを目の前で見られることは、本当に勉強になります。
――同じオフィスの面々であるヒロインの永野さん、裕子役の清野菜名さん、ボクテ役の志尊淳さんについても印象をお聞かせください。
芽郁ちゃんはシーンの捉え方、役に入り込む集中力、感受性に毎回驚きがあります。こんな風に心が動くのか、さすがだなと思いながら、一緒に過ごしています。本番まで取っておくのが大変というくらい鈴愛の役にふっと入っていくので、芝居の予定調和が無くなり引き込まれる瞬間が沢山あります。
清野菜名ちゃんは、裕子に通じると感じるところがありますね。クールだけど中に秘めているもの、心の強さがすごくある。カッコイイんです。やるべきことの方向性、芝居に迷いがない感じがいつもしています。
志尊君はせりふの間合いやトーンが本当に心地良くって。すっと入ってくる。温かくて、周りには人が集まりますね。みんなの緊張感もほぐしてくれるし、優しいですね。ぐっと感情が入るところもボクテ君そのものと感じます。
それぞれ3名が持っている個性が全然違うからこそ、三位一体でいい雰囲気です。
――菱本は秋風のことをどう捉えていると思いますか。
変わり者で偏屈なところや、すぐはぐらかされてしまうところなど、世話が焼けて大変だけれど、秋風先生を支えられるのは私じゃなきゃ、と思っているのだと思うんです。
先生の才能を見いだしてきたマネジャーとしての自負もありますし、過ごしてきた時間で育まれた信頼関係も二人にはあって…尊敬の念と、放って置けない魅力と両方なんだと思います。
――番組のホームページでは、菱本と秋風は「男女の仲なのか?」と紹介されていますが、その点についてはどう思われますか。
あえて豊川さんとは、菱本と秋風先生の関係について話はしていないんです。謎めいたままで(笑)。
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