松本清張最後のミステリー作品ということで、今まで松本清張が描いてきたさまざまな作品の集大成というつもりで挑ませてもらいました。
今回で4作品目となりますので、3作演じてきた中での色々な部分を自分の中で取り入れ表現する事で、田代を1本の作品の中にさまざまなバリエーションを持ったキャラクターとして描けたのではないかと思います。
今作は私自身もトリックに驚かされ、まさに松本清張最後のミステリーにふさわしい作品だと感じています。
事件も奇想天外で、そしてその奥に潜んでいる人間模様や、それを見つめる刑事(田代)が、事件に関わった人間一人一人に気持ちを託し、事件解決へと結びつけていく。
その辺りにも面白みがあり、ぜひ注目して見ていただきたいです。
今作は、村上さんと反目する過去3作品とは違い、どちらかと言うとコンビものの色合いが一番強く、最初は反目しつつも、ベッタリくっついて捜査をしていく中で、同じ方向に向かって少しずつジリジリと距離感が詰まっていく。
そんな2人の関係にも面白みがあるのではないかと思います。多彩で非常にゴージャスなキャスティングとなっていますので、一人一人のキャストの魅力が、深みのある人間ドラマが主軸となった、「相変わらずの清張節!」という今作を更に際立たせるのではないかと思っています。
4作続く作品はあまりないので大事に演じつつ、過去4作品の中でも1番面白いと言っていただけるよう、過去3作品のファンの方にご満足いただく事はもちろん、新たなファンの方も開拓したいと思っております。皆さんぜひご覧ください!
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