山田洋次監督も納得!夏川結衣がフラメンコで“秘めた思い”を表現

2018/06/01 12:00 配信

映画

公開中の映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」 (C)2018「妻よ薔薇のように家族はつらいよIII」製作委員会

あまりに気遣いのない夫・幸之助(西村まさ彦)の言動に、たまっていた不満が爆発した主婦・史枝(夏川結衣)が家を飛び出し、一家の家事を担ってきた史枝がいなくなったことで、家族は緊急事態に。そんな一家の大騒動を描いた映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」が現在公開中だ。

同作は山田洋次監督ファンには堪らない、懐かしの“寅さん”をほうふつとさせる演出が盛り込まれている。家事の合間にうとうとしてしまう史枝は、夢の中で憧れのフラメンコダンサーとして赤いドレスを身にまとい情熱的なフラメンコを踊っていた。「男はつらいよ」シリーズでもさまざまな“夢”を描いてきた山田監督は、史枝の秘めた思いがあふれ出る描写を、彼女の夢の中で表現した。

夏川はそのシーンの撮影のため、撮影前からフラメンコの猛特訓を受けていたという。初めて挑戦したフラメンコを山田監督が納得するまで完璧に仕上げ、撮影後は達成感で思わず涙があふれたという。短期間で習得したとは思えないほど、力強い華麗なダンスは必見だ!

また、「男はつらいよ」シリーズおなじみの、寅さんの生まれ故郷である東京・葛飾や柴又もロケ地として登場。庄太(妻夫木聡)と憲子(蒼井優)が、憲子の祖母を捜しに行くシーンは、帝釈天で撮影された。

そんな同作は、“主婦への讃歌”をテーマに、家族の暮らしが崩壊していくさまをユーモラスに描いている。全ての女性たちが共感でき、励まされる作品、幅広い世代で楽しめそうだ!