“リアルが生みだす説得力”が魅力の細田守監督 最新作は「家族の“あるある”」だらけ!

2018/07/14 08:30 配信

映画 インタビュー

細田守監督の最新作「未来のミライ」で主人公家族の声を担当した上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子撮影=横山マサト

「サマーウォーズ」(2009年)や「バケモノの子」(2015年)などで人気を博す細田守監督の最新作「未来のミライ」が7月20日(金)に公開される。細田監督が「未来に向かって力強く生きてほしい」という思いを込めたという今作は、甘えん坊の4歳の男の子“くんちゃん”と未来からやって来た妹の“ミライちゃん”が織り成す家族の物語。くんちゃんの声を上白石萌歌、ミライちゃんを黒木華、その両親を星野源麻生久美子が演じている。

家族をテーマにした冒険ファンタジー


上白石:私は4歳の男の子を演じたんですが、最初は自分とは懸け離れた存在だと思っていたのに、実際に演じてみると、意外とそうでもないのかなと。くんちゃんのようにストレートに感情をぶつけたり、素直に泣いたり、笑ったりするのは、きっと自分にもあったと思うし、ちょっと懐かしい気持ちになりました(笑)。

黒木:私が演じたミライちゃんは、中学生という設定だったので、私も中学生のころはどうだったかなと思い出しながら演じていました。あと、私には弟がいるので、妹が生まれたことで自分の天下が終わってしまったと感じるくんちゃんの気持ちがすごくよく分かりました(笑)。

麻生:確かに家族の“あるある”が詰まった映画ですよね。私自身、この映画と家族構成がすごく似ているので、余計に共感してしまったところがあって。特に星野さん演じるおとうさんに「他のお母さんの前ではいい顔をする」と話すシーンなんて、超リアルな感じがしました(笑)。

星野:この映画のおとうさんは(監督の)細田さんそのものみたいですね(笑)。ご自身の体験をかなり盛り込んでいらっしゃるみたいで、声を録っているときにも監督から「僕が妻に怒られたときはですね…」という具体的なアドバイスをいただいて。僕も女性に怒られたことはたくさんあるので、「なるほど、あの感じか」と思いながら演じてました(笑)。