放送批評懇談会が2018年6月度ギャラクシー賞月間賞を発表。受賞した4作品中、フジテレビ系ドラマから“月9”枠の「コンフィデンスマンJP」と“木10”枠の「モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―」の2作品が選ばれた。
「コンフィデンスマンJP」は人気脚本家・古沢良太のオリジナル作品。長澤まさみが主演を務め、信用詐欺師たちが欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取っていく痛快エンターテインメントコメディーだ。
放送批評懇談会は「詐欺師たちがだまし合うエンターテインメントなのに、なぜか感動してしまう。そこが脚本家・古沢良太のセンスと技術だろう。日本ではコメディは難しいが、脚本のうまさに加えて、ヒロインの長澤まさみの振り切ったコメディエンヌぶりが、見事にコメディを成立させた」と評価。
一方、「モンテ・クリスト伯―」は「巌窟王」として知られるフランス小説「モンテ・クリスト伯」を、ディーン・フジオカ主演でドラマ化。無実の罪で投獄された青年の壮絶な復讐劇を描いた。
「久しぶりに次回が待ちきれないほどの感覚を抱いた連ドラだった。原作は大衆文学の古典だが、物語としての面白さがまったく古びていない。その上で脚本の巧みな翻案、演出の凝った映像、俳優陣の競演も加わって魅力的な作品になった。ネットの盛り上がりも納得。ディーン・フジオカもミステリアスさが生かされ、はまり役だった」とコメントを寄せている。
また、今クールのフジテレビ系同放送枠の初回視聴率は、“月9”「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(毎週月曜夜9:00-9:54)が10.6%、“木10”「グッド・ドクター」(毎週木曜夜10:00-10:54)も11.5%を記録(すべて関東地区 ビデオリサーチ調べ)。好調に滑り出したフジテレビ系ドラマに注目が集まっている。
2018年6月度ギャラクシー賞月間賞は、この他にETV特集「基地で働き 基地と闘う~沖縄 上原康助の苦悩~」(NHK Eテレ)とドラマ25「宮本から君へ」(テレビ東京ほか)が受賞。詳しい情報は「GALAC」2018年9月号に掲載される。
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