――半次郎と一緒にいるシーンが多いかと思いますが、2人の関係性をどのようなものだと捉えて演じていますか?
史実では、常に相手を意識しているライバルでありつつ、一歩間違えばお互いに斬り合っていてもおかしくないようなピリピリした関係性だったそうなんです。
だから、そういう関係に見えるように少し意識している部分もあります。
「西郷どん」では、半次郎がおかしなことを言うと、川路がツッコんだりするシーンもあるので、2人はボケとツッコミのような役割でもありますね。
ただ、本当は川路の方が半次郎よりも頭一つ分大きいはずなのに、半次郎を演じている大野くんが大きくて…(笑)。
「大丈夫かな?」と思いつつ、そこは僕の役に対する思いでカバーしていけたらいいなと思っています。
――主演の鈴木さんの印象はいかがですか?
色んな意味で“大きい存在”です。一緒に演じながら、懐も深くて、全てを任せられる頼れる方だと感じています。
亮平さんには、“筋トレ”に連れて行ってもらっていて、それがコミュニケーションの場になっています。
僕はもともとすごく細かったので、「西郷どん」に出ている方々がみんなすごく大きいので、並ぶと子どもに見えてしまうんです。
これは良くないなと思って亮平さんに「鍛え方を教えてください」と相談したら、すごく細かい筋肉の場所ごとの鍛え方も教えてくださったので、ありがたかったです。
最近はプロテインなどを飲んで鍛えているので、体重も増えてきました。
大河ドラマはどんどん年齢も進んでいくので、体を大きくすることで変化も見せていけたらいいなと思います。
――泉澤さんから見て、鈴木さんの尊敬できる部分はどんなところでしょうか?
亮平さんは本当にストイックな方で、歩き方やたたずまいをすごく意識されているんです。
以前撮影したシーンでは、亮平さんから「こういうせりふは、川路が言った方が場が締まるんじゃないか」ということを提案してくださったんです。
作品が良くなるためにできることを常に考えていて、全体まで見ていることをすごく尊敬しています。
――史実では最終的に、吉之助とたもとを分かち、大久保側になると思いますが、そのことを意識してお芝居されることもあるんでしょうか?
これからまた考えも変わってくるんだろうと思うんですが、今はそのことは意識していないです。
まだ裏切るなんてとても考えられないですね。日本のためを考えての行動だったと思うので、その状況になった時、どう考え方が変わってくるのかなと思っています。
――川路役を、今後どのように演じていきたいと考えていますか?
僕は、実際の川路にはあまり似ていないんです。
今までいろんな方が演じてこられた川路ですが、「西郷どん」で自分だけの川路を探していければいいなと思っています。
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