――互いによき仲間であり、ライバルでもあると思いますが、近い将来、真打になるために努力されていることなどありますか?
吉笑:ずっと新作をやってきて、良くも悪くも自分の得意な手が分かってきました。そろそろ、ちゃんと他の芸を持っておかないと真打になってからキツイかなと思っていて。特に古典で自分らしさが出せるようにというは課題の1つです。今も古典をちょこちょこやっているのですが、まだまだ勝負の場に出せるほどではないです。そういう場でも古典ができるように磨いていきたいです。
小痴楽:二ツ目の間は、名前を出していただくだけでありがたいんです。でも、協会の師匠方には「真打になった時、(柳家)三三、一之輔、(桃月庵)白酒という今勢いのあるそうそうたる師匠方よりも先に自分の名前が出るくらいにならないといけない」とよく言われます。自分の古典落語に出てくるキャラクターに自分が近づけるように日々努力していますが、正直なところ、何をやったらいいのかよく分からないんです!(苦笑)。なので、先ほど吉笑さんがしゃべったところを小痴楽にしておいてください(笑)。あっ、僕は新作やらないけどね(笑)。
わさび:真打になったら、ちゃんと間違えないようにしなきゃ(笑)。ギャラも高くなるし、身なりもちゃんとしなくちゃいけないから、それに向けて自分を持っていかないといけないと思っているのは表向きで…(笑)。今の状態でも真打よりも売れたら成功ですから、そういうハングリー精神は持ちたいと思っています。私が真打になった時に、このお2人に負けたら悔しいだろうなとは思いますね。
毎月、三題噺”を作っているんですが、私は新作と古典の両方でやっていきたいと思っています。古典で地歩を固めて、新作で新しい攻め方を見つけて。スケジュール的にかなりキツイのですが、それを続けていくことがライフスケジュールかなと。
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