――最後に、落語の魅力を教えていただければと思います。
吉笑:もともとお笑いや映画、演劇が好きだったのですが、それと同じような感覚で(立川)志の輔師匠の落語を聞いてやりたいなと思ったんです。高座に上がる時は、当時の自分みたいに落語を聞いたことはないけどいろいろな音楽や映画などカルチャーが好きな人に刺さるような構造にしなきゃなと思っていて。だから、このような機会はめちゃくちゃチャンスだと思っていて、毎回毎回、落語と出合った時の自分みたいな人に向けて、「落語ってすごいんだぞ!」みたいなことを発信できればと思います。
わさび:寄席ってテレビと違ってちょっとゆるいので、不謹慎なことをネタにすることもあるんです。今のテレビみたいに「あれは、駄目。これは駄目」みたいなのが横行していなくて。そういう場所で、みんなが「ちゃんとやろう」「ちゃんと生きていこう」とするときついじゃないですか!? それを緩めてくれるのが落語なんじゃないかと思っています。
だから、落語には不謹慎であるところをうまくときほぐしてできるネタがあるのはいいですね。先人たちの落語は、そういうのを許しているところもありますからね。
小痴楽:そう、落語はブラックユーモアもありですからね(笑)。落語は耳で聞いていると頭が回転するんで自然と頭の体操にもなるし、それが落語のいいところじゃないですかすね。小説は字を読んで物語を想像するように、落語は噺を聞いて想像して絵を作れますから。
噺に出てくるキャラクターを想像しながら、笑って聞いてもらえればと。この番組では、そういったところの解説もしていますからね。番組を見て、落語に興味を持っていただけるとうれしいです!
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