ヒューマンドラマといいますか、ここまで夫婦で向き合うような役は初めてとなります。題材もラグビーですし、ものすごく楽しんで、そして苦しんで、きょうにいたります。
きょうは取材会の直前まで第7話(最終話)の大きなシーンを戸田菜穂さんと演じさせていただきました。学生時代に知り合った2人の今と昔が交錯したり、夫婦として深いところや心を裸にできるようなシーンというのは、なかなか今まで演じることがなかったのですごく楽しかったし、その相手役が戸田さんでうれしかったなと思います。すごく感謝しています。
このドラマは家族の話ですし、40歳以降の「不惑」といわれる年齢にありながら、“死に向かっていく恐怖”を始めいろんな惑いがある中突き進んでいくという、カッコ悪いオヤジたちの、カッコ悪い青春ドラマです。
来年(2019年)のラグビーワールドカップに向けて、このドラマが前哨戦にもなればいいなと思いますし、いろんな意味を持って、同世代の方々に力が届くといいなと思います。
取材会の直前まで河原で10ページに及ぶシーンを撮ってまして(笑)、ちょっとまだその熱が冷めていません。私は、最後の最後に6年ぶりに丸川に再会するので、それまではずっと待つ身です。
大阪に撮影に来るたびに、ラグビーの皆さんのチームワークが、どんどんどんどん良くなっているのが伝わってきました。炎天下の中で撮影されてとっても大変なんだけれど、すごく仲良くてうらやましくなるような親密な感じもあり、それが画面にも出ていると思います。
第1話を見たときに、本当にスクラムを組んで、ラグビーだけじゃなくてその人生にも関わって、支え合って、晩年に向けて一生ラグビーをやるって、そういう人たちってすごくすてきだなと思ったし、うらやましかったです。私も高校時代サッカー部のマネージャーで、今回はラグビー部の元マネージャーの役なんですけど、ちょっと私の青春時代も思い出したりしています。
女の私から見たら、何歳になっても男性ってウブだし、第1話を見ていて「あぁ、この一員になりたいなぁ」ときっと視聴者の方も思われるんじゃないかなと思って温かい気持ちになると思います。
きょう撮影した第7話の夫婦のシーンは、本当に高橋さんがすごくピュアな目でこっちを見つめてくださって、私もぐっときました。まだ心が震えている感じです。
このドラマを若い世代の方にも見ていただきたいですし、不惑世代、そしてそれ以上の年齢の方にもたくさんの方に見ていただきたいです。“人生の後半”が楽しみになられるんじゃないかなと思っております。
刑務所から出所した丸川良平(高橋)は、死に場所を探して河川敷にたどり着く。死を覚悟した丸川だったが、ラグビーチーム「ヤンチャーズ」を率いる老齢のラガーマン・宇多津貞夫(萩原健一)と出会い、翌日、ヤンチャーズの試合を観戦することに。
しかし試合中、宇多津はうずくまり動けなくなってしまい、観客席にいた丸川は、キャプテンの金田順三(村田雄浩)から宇多津の代わりに試合に出るように頼まれる。
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