蓮佛美沙子が主演を務めるドラマ「ダイアリー」(毎週日曜夜10:00-10:50、NHK BSプレミアム)。
同作は、突然倒れ植物状態となってしまった母の記した「リビングウィル(尊厳死宣言書)」の存在を知り、母や自身の真実を追う娘の姿を描いている。
蓮佛が演じるのは不仲なシングルマザーの母・春海(菊池桃子)が倒れたことをきっかけに、母の隠し続けた秘密と向き合おうと奔走する娘・彩加。
そんな彩加を演じる蓮佛にインタビューを実施。「自分と似ている」という彩加を演じる上でのポイントや真実を追う中での心境の変化、リビングウィルについて思ったことなどを聞いた。
──演じている彩加とご自身に似ている部分があるとのことですが、似ているが故の演じにくさはありましたか?
もともと“自分と役が似ているな”というような考え方はしないので、やりにくさは感じませんでした。
今回は監督と「誇張した表現ではなく撮る方も演じる方もナチュラルにやろう」といったお話をしたんです。
この作品は彩加が母親の軌跡をたどっていく、いわばロードムービーのようなもの。そういう流れで生まれた感情をそのまま表現していったので、役柄でもありながら同時に私でもあったんですよね。
だから今回の作品では“作る”ということをしている感覚がなく、演じやすい、演じにくいというよりは、(彩加のことが)「ああ、分かるな」と思っていて…。
完成した映像を見た時も自然と彩加(の視点)に寄り添って作品を見ていた自分が居たし、演じている時から彼女のそばに居てあげたくなるような感覚もあったので、自分と彩加に“通じるもの”があったのではないかと思います。
──石川・金沢でのシーンが印象的でしたが、金沢ロケの感想を教えてください。
今回の撮影で初めて金沢に行ったのですが、すごく好きになりました!
10日くらい滞在したのかな? 私は自分のお家が大好きなので、結構すぐに「帰りたいなぁ」って思うことも多いんです(笑)。
でも、まずはご飯がおいしくて! 少しでも時間があれば食べに行っていましたし、どこのお店もおいしかったという印象がありますね。
あとは“母親のふるさとに来ている”という役と重なり私自身も実家に帰ってきたかのような懐かしい気分になりました。
人も温かったですし、周りの方にも「金沢いいよ!」とお薦めされてはいましたが、自分で行ってみて、「また行きたい!」と思っています。
──金沢では春海の友人たち“フォーシーズンズ”(大塚寧々、濱田マリ、西田尚美)の面々とのお芝居もありましたが、共演されてみていかがでしたか?
フォーシーズンズのお姉さまたち大好きです!!
金沢で食事会があって、その時にフォーシーズンズの方々と同じテーブルで、すごく面白かったです。金沢パートに登場しないため、いらっしゃらなかった桃子さんも含めて皆さんB型という共通点もあるんです(笑)。
お酒を飲みながら女性としての生き方とか深いことまでお話しして…。お話を聞いていて、こういう一言で片付けるのはいけないかなと思うけど、本当に人生を楽しんでいらっしゃるんだなと思いました。それに皆さん優しいので、私と同じ目線でお話ししてくださいました。
そういう時間はお芝居にも影響される部分がありましたね。そうやって話してくださる人たちがいるってことが自分の中で大きかったですし、本当にかわいがっていただいてうれしかったです。
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