作品内で印象に残っているシーンを聞いてみると、2人共、一男があきらの紹介で九十九とかつて会社を経営していた百瀬(北村一樹)に会いに競馬場に出掛けるシーンを挙げる結果に。
佐藤「競馬の勝ち負けで一喜一憂するシーンで百瀬さんが『今、頭の中で行ったり来たりしているもの、それがお金の正体だ』って言うんですけど、原作を読んだときからなるほどなと思いました」
池田「私も百瀬さんのそのセリフは実際に聞いていてすごく鳥肌が立ちました」
佐藤「確かにそういう部分はあるかもしれないなと。実質は何も変わってないのに、人間の感情が上がったり下がったりすることってあるじゃないですか。それをセリフでうまく表している。そこが面白いですよね」
池田「あのシーンはあきらと百瀬さんの距離感もすごく面白くて。百瀬さんは目の前にいる女性たちがどういう目的で近寄ってきているのかを見抜く力がある人だと思うので、あきらはどういう風になじんでいこうかなと考えているんですよね。かわいらしく擦り寄るよりも、あきらはそのままで百瀬さんと接するというのが、百瀬さんにとっても心地いいのかなって。そういうみんなの思考が行き届いた環境だったのですごく面白かったです。元々台本が秀逸だったのもあるんですけど、そこまで深く考えることができるシーンだったなと思います」
佐藤「あと、冒頭のパーティーのシーンも印象に残っていますね。芝居でああいう経験したこともないですし、あのシーンで、僕が今までやってきたどの役とも違うということを見せたいシーンでもあったので。パーティーで酔いつぶれて眠ってしまって、朝起きたらお金がない…という場面は、本当に飲みに行ってから撮影現場に行きました。メークもせず、そのまま床で寝て起きたところを撮ったりもしました」
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