――江藤を演じる上で、1番意識しているのはどんな点ですか?
クールで、理詰めをするイメージもある方だと思うんですが、熱さも併せ持つ人物として演じています。
江藤は「佐賀の乱」を起こして、薩摩へ落ち延びて、そこからさらに土佐まで行った方なので、相当なエネルギーがあった方だったと思うんです。
自分の中で燃えたぎるような正義感だとか、やりたいことを成し遂げるためには周りを蹴落としても構わないという、執念みたいなものも抱えているような気がしています。
先ほども言いましたが、僕自身の気持ちと江藤さんのせりふがすごくリンクしているので、自然といろんな表情も引き出せているんではないでしょうか。
――大河ドラマ出演は、「真田丸」以来となりますが、今作での心境の変化はありましたか?
今は、もう脳みそが「西郷どん」になっているので、「真田丸」を引っ張ってはいないです。
「真田丸」でも共演していた村上さんとは一緒のシーンもあって、昔の話題で盛り上がったりはしますけど、お互い演じているキャラクターが違うので、新鮮な気持ちでできていますね。
この作品については、始まる前からずーっと作り上げていく過程を見られていたので、僕も「西郷どん」の歴史を背負っていると思うんです。なので、作品の雰囲気に問題なく入れました。
迫田を通じて江藤新平っていう男に興味を持ってもらえたらうれしいです。
――薩摩ことば指導をしていたことで、なにか演技に活かせたこともあったんでしょうか。
今までは、自分の役を中心に考えて、“エゴ”を出していくということを中心に考えていたんです。でも、ことば指導では全体のシーンの中で、いろんな人たちのバランスなどを見て、せりふを作ったり言い方を変えたり、ニュアンスを付け加えていくっていう作業をするので、台本を読んだ時の世界観が変わりました。
このシーンの中で、“自分”がどうしたいということではなく、全体のシーンでの役割が以前より見えるようになりました。
周りの人との関係性から生まれてくる、自分が演じる役のヒントを拾えるようになったのかなと感じています。
――最後に、佐賀県民の方々にメッセージをお願いします。
江藤役を演じることに運命を感じています。江藤さんを通して、「西郷どん」を通して、佐賀県を盛り上げて行けたらと思っています!!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)