大河ドラマ「西郷どん」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)のクランクアップ報告会が鹿児島県・城山で行われ、主人公・西郷隆盛を演じた鈴木亮平と、大久保利通役の瑛太が登壇した。
さらに2人は、ドラマの薩摩ことば指導で中原尚雄役の田上晃吉と共に「明治維新150周年記念 第67回おはら祭」でパレードに参加し、鹿児島の人々に笑顔を振りまいた。
10月26日にも東京でクランクアップ後の囲み取材に応えていた鈴木は、「昨日鹿児島に入り、南洲墓地へ行き、西郷さん始め、一人一人の方に『無事撮影を終了させていただきました』という報告をしました。斉彬公のお墓でも同じ報告をさせていただき、そこでやっと本当のクランクアップを迎えられたと思います。
これまで毎日毎日西郷さんに見られて恥ずかしくないお芝居、あとは人間としてそうあれているかということを自問自答してきました。ようやく、お墓で報告できたことで、ひとつ区切りがついたと思います」と改めて鹿児島の地への思いを語る。
瑛太は「今日おはら祭でパレードをさせていただいた時に、本当にたくさんの人の笑顔を見られて、感極まるものがありました。『少しでも多くの人に大久保利通という人が成し遂げたことを伝えたい』ということをクランクインするときに思っていたので、今回のドラマでは今までとは全然違う大久保利通像を見せられたのではないかということを感じています。自分自身が最後まで大久保を愛し、その大久保の生きざまを見せられた結果として、自分としても俳優としての財産になりました」と心境を明かした。
1年以上撮影を共にしてきた鈴木と瑛太。今後、西郷と大久保は徐々に対立を深めていく役柄だが、鈴木は「お互いの国を作る考え方が違ってくるので、最終的に戦をして敵同士になってしまうけど、敵になったからといって、本当に大久保さんのことを嫌いになれるかというと、西郷さんの人生を追体験する中で、それはなれなかったです。いいところもたくさん知っているので。最終回まで撮り終えて、それでも思うのはやっぱり大久保さんは一番の友だと思います」と西郷と大久保の強い関係性を実感したそう。
また、瑛太についても「瑛太くんとは、もうなんとも言えない、強烈な、印象に残るシーンをたくさん重ねてきたので、本当に昔からずっと一緒に大きな目標に向かってやってきた仲間だという気になっています。実際初めて一緒にお仕事させていただいたのは1年ちょっと前なのですが、子どものころからやっているような不思議な感覚があります。
打上げのスピーチで瑛太くんが壇上から『亮平くん、生きたね』って言ってくれたんですよ。まさにその言葉につきるなと、俺たちはそれぞれの人生を生きたし、2人のシーンでは絶対に心から西郷と大久保の2人を生きていたと、自信を持って言える関係というのはなかなかないと思いますので、一緒に生きたというところに尽きると思います」と撮影を通して絆を深めていったという。
瑛太も「 自分の中では鈴木亮平=西郷隆盛だったので、ずっと青年期から演じていく中でも背中を見てきて、やっぱり鈴木亮平はすごいなということを常に感じながらシーンを作っていきました。2人の芝居では、予定調和ではなく、より良く変化させて2人にしかできない世界観・空間をいかに作れるか、そしてそれを作品として残せるか。そしてそれを実際に実践できたので、それは本当に亮平くんとしかできないことだと思いました。絆というか、深い友情が生まれました」と鈴木を絶賛した。
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