<試写室>「あなたには渡さない」第2話も“上品なドロドロ”の世界にどっぷり

2018/11/17 06:00 配信

ドラマ コラム

「嫉妬という感情は厄介だから気を付けろ」

決意の表情を見せる通子(木村佳乃)(C)テレビ朝日


10年前に亡くなった祖父はよくそう言っていたが、自分には嫉妬なんて無縁だろうと思っていた。

何かに夢中になることもなければ、情熱を燃やす趣味もなく、もちろん恋に恋い焦がれる女性もおらず、強いて言えば仕事が趣味。

だからなのか、今までどんな時も自分に真っ先に記事の相談をしてくれていた人が、徐々に後輩たちに相談するようになり、後輩経由で相談内容を知った時の複雑な心境たるや…。

これが嫉妬なのか?と、某ポータルサイトの知恵袋に投稿したら「嫉妬というか、小っちゃい男だね」と“ベストアンサー”が返ってきた。

なぜ人のビジュアル的特徴まで言い当てたんだ…。文章だけで読み取れるなんて、すごい人もいるもんだと、嫉妬したものだ。

違うか。

前置きが長くなったが、いろいろな人の嫉妬心が渦巻いているように見えるあのドラマの話をしよう。

各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。

今回は、木村佳乃主演ドラマ「あなたには渡さない」(毎週土曜夜11:15-0:05、テレビ朝日系※11月17日(土)は夜11:45-0:35)の第2話を取り上げる。

1996年に刊行された連城三紀彦の小説「隠れ菊」(集英社文庫刊)が原作の同ドラマは、「決して負けたくない」との思いで戦う女性たちと、その渦中に巻き込まれ消耗していく男たちの激しくも美しい愛憎劇を描くラブ・サスペンスストーリーだ。