永野芽郁、「LIFE!」が送る本格時代劇は『現場にくると想像をどんどん超えてくる』<忍べ!右左エ門>

2018/12/01 10:00 配信

ドラマ インタビュー

「忍べ!右左エ門」で、少し天然なおことを演じている永野芽郁(C)NHK

倉持裕作の脚本は「ニヤニヤしながら読んじゃいました」


――今作の脚本は、「LIFE!」で内村さんが演じている名物コントキャラクター“宇宙人総理”を生み出した倉持裕さんですよね。脚本を読んだ時にはどのような印象を受けましたか?

ドラマとか映画の脚本とは違う印象を受けましたし、とてもアップテンポだなと思いました。

読みながら皆さんの動きとか、カメラワークとかが想像できる台本だったので、ニヤニヤしながら読んじゃいました。

――特に面白かったところはありますか?

台本で面白かった部分ではないんですけど、裏で内村さんやみなさんが殺陣を本気で練習しているっておっしゃってて、「あ、殺陣とか本気でやるんだ」って…(笑)。

勝手に、すごくスローな動きで殺陣をやって、視聴者が「全然できてないじゃん」ってツッコむくらいのイメージしていたんです。

そこで、「本格的な時代劇じゃん!」って思って、その裏側の話が面白かったです。

現場にくると想像をどんどん超えてくるんですよ!

――殺陣はやってみたかったですか?

やりたかったです~。私は待っている側の役なので、おとなしくしてます。

――時代劇は大河ドラマ「真田丸」(2016年)以来ですが、今回の現場で感じたことなどはありますか?

「真田丸」の時も中川くんが旦那さんになる人だったんですよ! だから二度目の許嫁なんです(笑)。

時代劇で二度も同じ方の許嫁を演じることなんてすごいことだなと思いましたし、不安がなくなりました。

もちろん、言葉などをリアルに演じようとすると、私の見たことがない時代だから難しい部分もあります。

でも、そこは「LIFE!」が面白さをプラスしてドラマにしているから、所作とかも、全部が完璧でなくても、それが面白さに変わったりするので、すごくやりやすいなと思います。

――出演しているキャストの方々も豪華ですが、永野さんが面白いと思うキャラは誰ですか?

(主人公たちの敵となる)甲賀忍者の日向を演じているムロ(ツヨシ)さんの空気感がいつでもツボで、引き込まれるんです。テンポがいいのに、ムロさんの間でそれが崩れたり、でも崩れた部分がさらに面白くて。

コントの時も、ムロさんが一言発するだけで見ちゃうような魅力的な方だなと思います。

さっきもトイレの前でお会いしたのですが、「あーら芽郁ちゃん!」って声をかけてくれました(笑)。

――おことの父親・久兵衛役を演じている堤さんの印象はいかがでしたか?

堤さんとの共演は一年ぶりでした。前回もかわいがってくださって、お別れするのが寂しかったので、今回はお会いするのがとても楽しみでした。

――堤さんをちょっと憎んでいて、強めに言うせりふもありますが…。

お父さんを憎んでいるところは出さなくてもいいと思っていました。憎んでいるというよりは、寂しかったり会いたかったりっていう気持ちだと思うので、会えたら素直にうれしくて。

「私にはこんなに素敵な人がいるんだよ」ってお父さんに分かってほしい、素直な娘の気持ちを出せたらいいなと思います。

中川大志との婚約者役は2度目!「待ち望んでいた式になりますね」


――おことと序助の祝言は、物語の中での重要なシーンですし、感動的なものになりそうですね。

どうなるんですかね? 三々九度は、朝ドラの撮影でも経験があるのでそこには自信を持って、いい式を挙げたいです。

中川さんとは、前回は式を挙げるシーンがなかったんですよ。待ち望んでいた式になりますね(笑)。

撮影については、何にもイメージしていないんです。でも、前に私のお母さんが亡くなったことを話すシーンで、序助さんがすごいヒクヒクしながら泣いてたんですよ。

だから、祝言のシーンも、私より序助さんがめっちゃ泣くんじゃないかなって思ってます(笑)。

――祝言のシーンの衣装を着た時にはどのように思いましたか?

最近、結婚のシーンをよく撮影しているので…。この前も結婚して離婚したばっかりですし(笑)。だから、ラフな感じで着られました。

――最後に、見どころを教えてください。

私にとって、朝ドラ以来、初のドラマ出演となります。皆さんからのイメージが少し変わるような気がします。また、私たち世代の人たちから、時代劇は難しいと思われがちですが、見やすくて面白い時代劇になっています。

いろんな世代の人が見ながら笑える時代劇になっているといいなと思います。