香取慎吾、三谷幸喜作品に「こういうミュージカルは思いつかないでほしかった」

2018/12/04 21:30 配信

芸能一般

三谷幸喜作演出のミュージカル「日本の歴史」が開幕撮影:宮川舞子

三谷幸喜が作・演出を手掛けたオリジナル・ミュージカル「日本の歴史」が、12月4日、東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。卑弥呼の時代から太平洋戦争までの1700年にわたる物語を、中井貴一香取慎吾新納慎也川平慈英シルビア・グラブ宮澤エマ秋元才加の7人のキャストで描く同作品。今回、初日を迎えるに当たり三谷の他、中井、香取、シルビアがコメントを発表。作品の見どころをアピールした。

作・演出:三谷幸喜メッセージ


誰も観たことのないミュージカルが完成しました。荻野清子さんの独創的な音楽に加えて、女装で踊る中井貴一香取慎吾のエロ坊主、シルビア・グラブの織田信長、親子三代全員川平慈英。一体誰が想像したでしょうか。でも中身は至って真面目です。

中井貴一メッセージ


三谷さんからのお話は二つ返事で受けてきたものの、まさかミュージカルだったなんて(笑)。僕が最近掲げている目標が、前に進むために「この年齢でいかに恥をかくか」なのですが、歌も踊りも初めてのことばかりで必死です。

でも、それを素直に新鮮に受け止めている自分がいて刺激的な毎日です。とにかく、この壮大なスト―リーが素晴らしい! 皆さんには、「日本の歴史」という言葉にこだわらず、この物語に身を委ねてご覧いただきたいですね。

香取慎吾メッセージ


三谷さんとご一緒するのは3年前の映画以来。久々で本当に嬉しかったのですが、こういうミュージカルは思いつかないでほしかったです(笑)。

歌と踊りはもちろん、7名だけで歴史上の人物からその他大勢まで色んなことをやっています! でも、この物語は、途中の可笑しな場面が最後の切なさにつながったり、あとから刃のように鋭く突き刺さってきます。

こういうことを考える三谷さんは、詐欺師かマジシャンか?と思いますね(笑)。

シルビア・グラブメッセージ


台本を読んだだけでは全く想像がつかなかった世界が、どんどん深くドラマチックになっていって、「人間の物語」として感動的です! とても、考えさせられる作品になったと思います。

本当にめまぐるしく色んな人物を演じるので全員必死で稽古をしてきましたが、稽古現場に作家の三谷さんと作曲家の荻野清子さんがいて、皆で一緒に創り上げることができたことは、とても贅沢なことだと感じています。全く歴史を知らない人も楽しめる舞台です!