宮藤官九郎「正直、僕もいっぱいいっぱい」歴史群像劇を描く苦労を明かす<いだてん>

2018/12/17 17:00 配信

アイドル

中村勘九郎、阿部サダヲ主演で描く大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(C)NHK

大変そうだと思ってたんですけど、逆に今は尺が足りない


――宮藤さんは同局で連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)で約6カ月分の脚本を書くという経験もされていますが、さらに長い大河ドラマでは、“朝ドラ”とは違った苦労があるんでしょうか。

このドラマは50年間くらいの長いスパンを描く作品なので、毎回トピックがありますし、ネタに困ったり、行き詰まったりすることがなくて、意外と深刻にならずに書いてますね。

でも、実際にあったことを書かないといけないので、志ん生とオリンピックをどうにか絡めたいんだけど、そんな事実はないとか、金栗さんに熊本じゃなくて東京にいてほしいのに、なかなか上京してこないとか、つじつまが合わない場面はどうしても出てきてしまうんです。そういうことは自分でマイナスに考えずに、面白くするために創作を入れたり、楽しく書いてますけどね。

登場人物が実在する人っていうことが、大きく違う点なので、実在する人を描くことのメリットは何かと考えながらやっている部分はあると思います。

宮藤家では、“朝ドラ”は朝ご飯を食べたりしながらなんとなく見るものっていう感じで、大河ドラマは、ちゃんとお風呂入ってから、お茶を入れてこたつの前にスタンバイして見るものだったんです。その視聴習慣の違いはなんとなく意識してますね。

――長丁場の執筆は大変ではないですか?

大変そうだと思ってたんですけど、逆に今は尺が足りないくらいで、2020年の3月くらいまでやらせてくれないかなって思ってます(笑)。

――では、最後に“大河”に対する意気込みをお願いしてもいいでしょうか?

(意気込みは)…あんまりないです。

大河ドラマといえば、合戦とか、討ち入りとか、切腹とか、「この人を主人公に描くとしたらこのシーンは絶対にあるでしょ」ってイメージする場面が何となくあるじゃないですか。それが、今回はない(笑)。誰も知らない人ですから。

でも、国と国との戦いの代わりに、オリンピックという大きなものがあって、陸上や水泳など、スポーツで見せ場ができているんです。だから、最初に思っていたよりは大河ドラマっぽいんじゃないかなと思います。

その道を踏み外さないように、最後まで頑張りたいです。