「輝け!第21回みうらじゅん賞」の授賞式が先日、GYAO本社にて開催。みうらじゅんと、みうらの盟友・安齋肇が出席し、安齋の司会のもと、主催者のみうらが今年の受賞者を発表した。平成最後の「みうらじゅん賞」を受賞したのは、「峨眉山(がびさん)」「イーサン・ハント」「ヒックスヴィル」「仏教伝道協会」「沢口靖子」の5組。“みうらじゅんがその年を飾るにふさわしいと考えた人やモノを独断で選び、勝手に贈る”という「みうらじゅん賞」のコンセプト通り、今年も脈絡は皆無ながら、みうらの熱い思い入れを感じさせる顔ぶれがそろった。
みうらによるそれぞれの“受賞理由”は以下の通り。
■峨嵋山(がびざん)
「中国の四川省にある山です。去年(2017年)、大分県の文殊仙寺(もんじゅせんじ)にいったとき、山号に『峨嵋山』とでっかく書かれてて。そのときに、もしかしたら中国の峨嵋山に似ているからお寺を建てたんじゃないかなという持論が浮かんだんですよ。で、これはきたな!と。峨嵋山はガタガタしてる岩からできている山なんで、そこから、ガタガタとかギザギザしているものを見ると、『ガビってる!』って言うようになりました。今年(2018年)の11月には、実際にいとうせいこうさんと峨嵋山に行ってきたんだけど、一面雪だらけで、死ぬかと思うぐらい寒かった。“峨眉の中心でガビを叫ぶ”つもりだったんだけど、それどころじゃなかったね」
■イーサン・ハント
「(イーサン・ハントを演じる)トム(・クルーズ)ではなく、あえてイーサンに贈ります。『ミッション:インポッシブル』シリーズは好きで、全シリーズを劇場で見てるんだけど、今年の作品(「ミッション:インポッシブル / フォールアウト」)は特にひどかった! ひどいっていっても映画の出来がどうこうじゃなくて。イーサン、大暴れなんだ。命知らずにも程がある。命を捨てにかかってる。あれは命知らずじゃなくて、“命捨て”だよ。トム・クルーズって、自分とさほど年齢が変わらないんですよ。そう考えたら、こんな親不孝者はいない。親より先に子供が死んじゃうのって、親不孝の最たるものだから。僕の両親はおかげさまで健在で、イーサン・ハントに親がいるかどうかは分からないけど、親不孝者への戒めとして、この賞をあげたいと思います」
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