玉木宏、“見当たり捜査員”を熱演! 「地に足の着いた人間ドラマを楽しんでもらえたら」

2018/12/29 10:00 配信

ドラマ インタビュー

「連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~」で主演を務める玉木宏


芥川賞作家・羽田圭介の同名小説をドラマ化した「連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~」(毎週土曜夜10:00-11:00、WOWOWプライム)が2019年1月5日(土)よりスタートする。

記憶と勘を武器に指名手配犯を捜し出す「見当たり捜査班」が、不可解な事件の真相に迫る姿を描く本作。主人公の見当たり捜査員・白戸崇正を熱演しているのが玉木宏だ。3000人の顔を記憶しているという白戸を演じるにあたり感じた思いや、作品の魅力、さらに自身の“顔”について語ってもらった。 

「中堅刑事の“不器用さ”をベースに演じることを心掛けました」


――最初に今回の企画を聞いた時の感想からお聞かせください。

「原作を読ませていただいて、見当たり捜査員という存在を初めて知りました。その後にドキュメンタリーを見て、それから脚本を読んだのですが、本当に大変な仕事だなと。僕が演じる白戸は、実像を見ているのか、虚像を見ているのか分からなくなっているような男。このドラマ自体、フィクションとノンフィクションの間にある作品といえるのかもしれません」

――本作は刑事ドラマとは言っても、決して派手な感じではありませんよね。

「刑事でありながら、すごく葛藤している一人の男の物語が軸になっているので、そうした内面を大事に演じていけたらいいなと思いながら撮影に臨みました。WOWOWのドラマ枠は、映画的な作品が多い印象がありますが、このドラマもとてもチャレンジング。武(正晴)さんが監督されるということもあって、新しいものが出来上がるかもしれないという期待は大きかったですね」

――演じられる立場から、白戸というキャラクターを分析すると?

「いつも孤独を抱えている男です。仕事仲間や恋人がいたりしますが、仕事で感じた悩みやストレスを、なかなかうまく吐き出すことができない。後輩の刑事にはアドバイスをすることもありますが、自分の悩みを打ち明ける人は、きっとどこにもいないのだと思います。人付き合いが上手か下手かと言ったら、間違いなく下手なタイプ。撮影中は、中堅の刑事の“不器用さ”をベースに演じることを心掛けました」

――その不器用さは、一緒に暮らしている千春(伊藤歩)との関係にも垣間見られます。

「そうなんです。ふとした瞬間に“男”の部分が顔を出すというか、刑事なのですが、地に足が着いた普通の成人男性の話が展開されていくところが面白いと思います」