いだてん を読み解くキャスト&スタッフ「10(てん)の噺」

2019/01/26 18:00 配信

ドラマ

噺その9「1964年の東京オリンピックはやっぱり悲願だったと思う。だからこそちゃんと描きたい」(脚本・宮藤官九郎)


「金栗さんに一番シンパシーを感じたんです」と語る宮藤官九郎


四三と政治について、脚本家の宮藤官九郎は「オリンピックに関わるいろんな人を調べていったら、金栗さんに一番シンパシーを感じたんです。本番に弱い性格とか、練習し過ぎるとか、いいなぁと思って(笑)。田畑さんは東京にオリンピックを呼んだ人なのに、具体的に何をやったかが全く残ってなくて、最終的に開催時には大事なポストから降ろされてしまったとか。これは面白いなと」。1940年に東京での開催が予定されていた「幻のオリンピック」についても描かれる。「オリンピックのかじ取りをする人が亡くなって、国のムードも不穏になって、結局1940年の東京オリンピックは返上することになってしまうんですが、そういう経験をした人々にとって1964年の東京オリンピックはやっぱり悲願だったんだろうと思うんです。だからこそちゃんと描きたいです」。

1964年の東京五輪招致決定を発表し、日本中が沸く(C)NHK


日本にオリンピックを呼ぶ・田畑政治(阿部サダヲ)●1964年の東京オリンピックを組織委員会事務総長として成功に導く。情熱家でロマンチスト(C)NHK


田畑の秘書・岩田幸彰(松坂桃李)●情熱と行動力を持ち、田畑と二人三脚でオリンピックの東京招致に貢献。頭脳明晰でおしゃれ(C)NHK


ジャーナリスト・平沢和重(星野源)●外務省を退官後、NHK解説員に。オリンピック開催地を決める総会で最終スピーチの大役を任される(C)NHK