同回のラストに登場したのは、四三の兄・実次。
一向に資金が届かず、困った四三は、オリンピックの予選会でもらった優勝カップを質に出すことに。そこへ、四三が上京したときと同じように“田舎者の象徴”である赤ゲットをかぶった実次が現れる。
唐突な実次の登場は、SNSでも「兄ちゃんがきたー!」と大きな話題に。熱く抱擁(ほうよう)する四三と実次の姿に、感動の声が上がった。
番組のチーフ演出である井上剛氏は、同シーンの裏話を、「お兄さん(実次)は、熊本にいるシーンでは基本的に和服なんですが、上京する時は洋装にしています。これは、衣装合わせのときにたまたま思いついたことなんです。着慣れてない洋服を着て、田舎の人がめいいっぱい見栄を張ってる感じが非常にかわいいなと思ったので、この扮装にしました」と明かす。
今回紹介した第7回は、NHK総合で2月23日(土)昼1:05-1:50ほかで再放送され、同日の昼16:10-16:40には、「いよいよ日本人初のオリンピックへ! 大河ドラマ「いだてん」ハイライト」と題した第1回~第7回までのハイライトが放送される。
今後の展開を楽しむためにも、これから見始めるためにも、再放送やハイライトは見逃せないものになりそうだ。
2月24日(日)放送の第8回「敵は幾万」では、いよいよ四三らがストックホルムへ出発。そして、“かわいらしい”兄・実次のシーンは、第8回でも見られる。
大金を携えて上京してきた実次は、春野スヤ(綾瀬はるか)の働きかけで資金を得られたと四三に語る。スヤと無邪気に野山を駆けていた自分が、オリンピックのために海を渡る不思議さを感じつつ、四三は実次に一生懸命戦うことを誓う。
そして、東京高等師範学校で四三の壮行会が開かれるころ、スヤは熊本で嫁入りをする。
オリンピックに出陣するため、新橋駅を出発する四三と弥彦は、見送る大勢の人々の「敵は幾万」の歌に包まれる。まさに汽車が動こうとした時、弥彦の名を叫ぶ声がする。
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