東京女子高等師範学校の助教授・二階堂トクヨを演じる寺島は役柄について「男尊女卑が激しい中、女子として、しっかりと立っていらした方です。そして、人見絹枝さんを始めとする、女子のオリンピック選手を輩出していて、『女子も負けていられない』という思いもあります」と明かす。
さらに、トクヨの“舌ぽう鋭く勝ち気”な性格を「私も(トクヨさんのように)そうやって育ちましたので、スカッとするようなせりふも多くて、とても気持ちよくやらせていただいてます」と笑顔を見せた。
そんな寺島演じるトクヨが創立する二階堂体操塾(現・日本女子体育大学)出身で、日本人女性初のオリンピック選手・人見絹枝を演じるのは、菅原小春。演技初挑戦となる菅原は「私事ですが、日本では浮いてしまうような体型とか骨格とか、筋力を持っています。そして私事ですが(笑)、世界へ飛び出したときに『あ、なんだ私普通じゃないか』と思って。世界に行った途端、本当にちっぽけな存在だと感じて、『なんだ、普通じゃないか。だったら思いっきりやってしまおう!』っていう気持ちが、人見さんと通ずるような気がしています」と役柄に共感したという。
そして、「役作りはちょっと分からないんですが、言葉ではなく体で、自分が胸に抱いている隠しきれない思いを、体でぶつけるというということができたらいいなと思いました。なので…楽しみにしていてください!」と意気込んだ。
制作統括・訓覇圭は、会見後の囲み取材で、菅原の起用理由を「菅原さんは世界と向き合っている方で、勝手な想像ですが、日本となじみが悪かったりするのかなって(笑)。それでも日本に戻ってきて、何かをしようとしているのかなって感じるんです。人見さんにはそういうスピリットが現れるといいなと思ったんです」と明かす。そして、実際に菅原の演技を見た感想を「なんかすごくいいですよ。役者さんとは少し違う、初めてだけれど、ドキドキワクワクするような素晴らしい演技です」と絶賛した。
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