菅田将暉が主演を務めるドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)の最終回が3月10日に放送され、10日間にわたり繰り広げられてきた柊一颯(菅田)の授業が完結した。放送後、脚本を担当した武藤将吾氏が自身のTwitterで改めて作品に込めた思いをつづった。(以下、ドラマのネタバレがあります)
今作は、卒業間近の私立・魁皇高校を舞台に、3年A組担任教師の柊一颯(ひいらぎ・いぶき=菅田)がクラス全員を人質に取り、“最後の授業”と称してクラスメート・景山澪奈(上白石萌歌)の死の真相を生徒に考えさせる学園ミステリー。その中で毎回、柊は生徒たちにさまざまな“考えさせる言葉”をぶつけてきた。
「それが、お前にとって明日を生きる活力になったのか?」「悪意にまみれたナイフで汚れなき弱者を傷つけないように、変わるんだよ!」「明日と戦え。あらがえ。もがいてつかめ。生きているお前には、それができるんだよ」「グッと踏みとどまってクルッと頭を一周させたら、パッと正しい答えが浮かぶ」
その言葉の一つ一つを生んできたのが、脚本を担当した武藤将吾氏。ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン・パラダイス~」(2007年)、「家族ゲーム」(2013年)、「若者たち2014」(2014年、以上フジ系)や映画「クローズZERO」シリーズ、「テルマエ・ロマエ」(2012年)などを手掛けた人気脚本家だ。
「仮面ライダービルド」(2017年、テレビ朝日系)を手掛けたことでも知られ、「3年A組―」でも仮面ライダーシリーズを連想させるセリフやシチュエーションを登場させ、ファンを沸かせた。
「3年A組―」で柊は、インターネットを介して無責任な誹謗(ひぼう)中傷の言葉を浴びせる不特定多数のネットユーザーたちを“澪奈を殺した真犯人”と結論。ドラマを通して、「匿名性の高いネット上での不用意な発言が他者を傷つけることもある」というSNSが浸透した現代ならではの強いメッセージを発信した。
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