<いだてん>杉本哲太、“ミスター肋木”永井道明を熱演「生徒たちへの愛を感じます」

2019/04/13 20:00 配信

ドラマ インタビュー

厳しくも愛のある永井道明を熱演している杉本哲太(C)NHK


放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。宮藤官九郎のオリジナル脚本で描く本作で、主人公・金栗四三(中村勘九郎)らが通う東京高等師範学校の厳しく頑固な舎監・永井道明役を杉本哲太が演じている。

四三らが、日本初参加となるオリンピックのストックホルム大会に挑んだ「ストックホルム青春編」は、3月31日の放送回で終幕し、4月14日(日)放送の第14回「新世界」から時代は明治から大正に移り、物語は新たな展開へ向かう。

そんな新章の中で、“弟子”の二階堂トクヨ(寺島しのぶ)も登場し、四三らのオリンピックでの敗北を受け、永井の心境に変化も見られる。演じている杉本に、本作のこれからの見どころなどを語ってもらった。

――永井を演じる上で意識していることはありますか?

ほとんど怒っているか、大きな声を出しているか、要するにテンションの高いすごく厳しい舎監の役ですよね。

でも衣装が、生徒と同じ黒い学生服なんです。それに、実際に永井さんが寮の生徒たちと同じ服を着て、満面の笑みで一緒に映っている写真が残っていて。そういうのを見ると、生徒たちへの愛を感じます。

どこか父親のような思いもあったのかなと思うんです。だから、その裏返しで怒ったり…あれが愛情表現というか。不器用な人なので、親心があるからこそ怒ってしまうんだと思って演じています。

小競り合いがかわいらしい永井と可児(古舘寛治)(C)NHK


――確かに怒ってるシーンは多いですが、古舘寛治さんが演じている可児徳との共演シーンは、コントのような感じもあります。

そうですね。2人のシーンについては、一度、古舘さんからプレッシャー掛けられました(笑)。

役所(広司)さん演じる治五郎さんとの東京高師の校長室のシーンを集中して撮影していたときの空き時間に、古舘さんが隣に座ってきて、「哲太さん、明日はあのシーンがありますね。楽しみだなぁ。あそこは、ちょっとアドリブで哲太さんとやれたら、楽しいなぁ」なんて言うんです。

2人で酔っぱらって、くだを巻くシーンについて、楽しく面白くふくらませてやっていこうよ、ということでした。実際やってみて楽しかったです。