「ここをこうこうこう」というギャグでおなじみ(?)、今作からキントリメンバーに加入した玉ちゃんこと玉垣松夫役の塚地武雅がまたいい味を出していた。
警視庁・捜査支援分析センターから異動してきた玉垣は、画像から人の心理状態なども瞬時に読み取ることができる“画像解析のエキスパート”で、「映像から分かることは肉眼をはるかに上回る」と信じている。
取り調べを始める時、キントリメンバーがおのおののファイティングポーズを決める場面では、さすが芸人さん…と言うべきか、玉ちゃんのそのポーズだけで2~3回は巻き戻した(笑)。
そして玉ちゃんが、大杉漣さんが前シーズンまで演じていた刑事・中田善次郎とは警視庁・将棋部で親しくしていたという設定もにくいし、“退職”した善さんの代わりに、というわけではないが、途中参加の塚地が感じたプレッシャーも計り知れない。
そんな中、天海のアドリブだという“羽交い絞め”の洗礼を受けた塚地は、第1話を見終える頃にはすっかり“おなじみ”の顔になっていた。
これら全てが、天海が築き上げてきた有希子というキャラクターの魅力と、それを支えてきた田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、でんでん、小日向文世らキントリメンバーが培ってきた絆があってこそ成立しているのだと改めて感じさせられた。
「変わる時代に、変わらない戦いがある」というドラマのキャッチコピーの通り、“人と人との向き合い”に重点を置いた泥臭い捜査と取り調べを貫く本作に“代わる”刑事ドラマは、きっとこの先もないだろう。
最後に、女性刑事、豪奢な家でクラシック音楽聞きがち。
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