「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)が「第100回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞」で最優秀作品賞を始め、主演男優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞の5部門を制覇。「熱量の高さに圧倒された」「この時代に道徳を説くドラマが支持された」「SNSが真犯人という、現代に問いを投げかけた意欲作」と評価された。スタッフ、キャスト共に若いチームを率いた日本テレビの福井雄太プロデューサーに、このドラマに懸けた思いを語ってもらった。
――作品賞を受賞されたご感想をお聞かせください。
作品賞と5部門獲得ということで、本当にうれしく思っています。放送時からたくさんの人に後押ししていただいた感触があって、こうして受賞できたことで、やってきた証になりました。スタッフとキャスト全員、この物語を生み出してくれた脚本の武藤将吾さんに感謝しています。
――監督賞を受賞された3人も福井さんの同期と後輩で30代前半。スタッフ・キャストともに若い世代のチームだったわけですね。
そうですね。ただ、気を付けたのは、僕は現役の高校生から見たら30歳過ぎのおっさんであるということ。今の10代のことを分かると思って作ったら痛い目にあったでしょうね。そのぐらい今の若い子は頭が良いし、最新のコミュニケーションツールを使いこなしている。そんな若い人たちに伝えたいことを上から目線でなく共有していけたらいいなと考えました。
そして、結果的にですが、『まだ10代のことが理解できるんじゃないか。いや、おじさんとして伝えたいことを言うべきじゃないか』と葛藤しながら作ったことで、僕にとっても今しかできない作品になったのではと思います。
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